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折鶴

創元推理文庫 Mあ1−17

出版社名 東京創元社
出版年月 2023年5月
ISBNコード 978-4-488-40227-3
4-488-40227-5
税込価格 990円
頁数・縦 324P 15cm

商品内容

要旨

縫箔の職人・田毎は、自分の名前を騙る人物が温泉宿に宿泊し、デパートの館内放送で呼び出されていたのを知る。奇妙な出来事に首を捻っているうちに、元恋人の鶴子と再会したあるパーティのことを思い出す。商売人の鶴子とは住む世界が違ってしまったと考えていたが…。ふたりの再会が悲劇に繋がる「折鶴」など全4編を収録。ミステリの技巧を凝らした第16回泉鏡花文学賞受賞作。

出版社・メーカーコメント

新内節を語れる友禅差しの模様師・脇田は、旅先で三味線弾きの芸妓・彩子と出会う。脇田は彼女に惹かれるが、彩子と、酒と女で身を持ちくずした彼女の師匠の名新内語りが、以前ある殺人事件に巻き込まれたことを知る、「忍火山恋唄」。縫箔の職人・田毎は、自分の名前を騙る人物が温泉宿に宿泊し、デパートの館内放送で呼び出されるという奇妙な出来事に見舞われていた。そんな折、パーティで元恋人の鶴子と再会するが。ふたりの再会が悲劇に繋がる「折鶴」など全4編。職人の世界を背景に、流麗な筆致で描く恋愛小説と、巧みな構成が光る本格ミステリを融合した名短編集。第16回泉鏡花文学賞受賞作。

著者紹介

泡坂 妻夫 (アワサカ ツマオ)  
1933年東京生まれ。75年「DL2号機事件」が第1回幻影城新人賞佳作となりデビュー。78年『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞、82年『喜劇悲奇劇』で第9回角川小説賞、88年『折鶴』で第16回泉鏡花文学賞、90年『蔭桔梗』で第103回直木賞を受賞。奇術界でも著名で、69年に石田天海賞を受賞。2009年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)