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謎物語 あるいは物語の謎

創元推理文庫 Mき3−8

出版社名 東京創元社
出版年月 2019年11月
ISBNコード 978-4-488-41308-8
4-488-41308-0
税込価格 880円
頁数・縦 243,6P 15cm

商品内容

要旨

子どもの頃に読んだ童話や昔ばなしに、スクリーンに映し出される奔馬の姿に、『吾輩は猫である』の一文に―本格ミステリをこよなく愛する著者は、多岐に亘る読書や経験のなかから、鮮やかな手つきでミステリのきらめきを探りだしては、私たちだけにそっと教えてくれる。当代随一の読み巧者が、謎を見つける楽しさ、そして解き明かす面白さを縦横無尽に綴ったミステリ・エッセイ。宮部みゆき氏が初刊に寄せた読者へのメッセージに加え、有栖川有栖氏による新解説を収録した新装版。

目次

まずは前置きとトリックについて
トリックについて(続き)わたしの好きな仕掛け
わたしの好きな謎解き―漱石と探偵達
手品趣味と意外性への郷愁
謎解きと物語
懺悔と叙述トリック
芥川の“昔”
魅せる踊り
夢をめぐって、そして夢の作風
先例、おそるべし
見巧者の眼
トリックと先例
トリックと先例(続き)
解釈について
解釈について(続き)

おすすめコメント

子どもの頃に読んだ童話や昔ばなしに、スクリーンに映し出される奔馬の姿に、『吾輩は猫である』のなかの一文に――本格ミステリをこよなく愛する著者は、多岐に亘る読書や経験のなかから、鮮やかな手つきでミステリのきらめきを探りだす。当代随一の読み巧者が、謎を見つける楽しさ、そして解き明かす面白さを私たちだけにそっと教えてくれるミステリ・エッセイ。著者の創作の原点が詰まった初めてのエッセイ集を新たな装いで刊行します。

著者紹介

北村 薫 (キタムラ カオル)  
1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。89年『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で第44回日本推理作家協会賞を、2006年『ニッポン硬貨の謎』で第6回本格ミステリ大賞を、09年『鷺と雪』で第141回直木賞を受賞。16年、第19回日本ミステリー文学大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)