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刺青(タトゥー)白書

創元推理文庫 Mひ3−4

出版社名 東京創元社
出版年月 2007年2月
ISBNコード 978-4-488-45904-8
4-488-45904-8
税込価格 817円
頁数・縦 363P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • いじめによる自殺、アイドル殺害、養父による性的暴行など内容はかなりドロドロしている。しかし直接描写がほとんどないせいかサラリとライトな感覚で読める。しかしやるせなさは充分すぎるほどある。シリーズ番外編なので他作を読んでいなくても問題ない。柚木さんのことは事件の真相を探ってくれる人って認識でOKなおっとり系女子・スズメの青春ミステリ。謎解きだけのミステリとは一線を画す作家・樋口有介が自画自賛する作品。ファンの欲目かもしれませんが、個人的にも好きな作品の1つです。

    (2012年2月29日)

商品内容

要旨

女子大生・三浦鈴女は、中学時代の同級生が相ついで殺害されたことに衝撃を受ける。彼女たちは二人とも、右肩に刺青痕があった。刺青同様に二人が消したかった過去とは何か。第一の、アイドル殺害事件のレポートを依頼された柚木草平は、鈴女たちの中学時代に事件の発端があるとみて関連性を調べ始めた―。鈴女の青春と、柚木のシニカルな優しさを描いた傑作、初文庫化で登場。

著者紹介

樋口 有介 (ヒグチ ユウスケ)  
1950年群馬県生まれ。國學院大學文学部中退後、劇団員、業界紙記者などの職業を経て、1988年『ぼくと、ぼくらの夏』でサントリーミステリー大賞読者賞を受賞しデビュー。1990年『風少女』で第103回直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)