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魔都

創元推理文庫 Mひ5−1

出版社名 東京創元社
出版年月 2017年4月
ISBNコード 978-4-488-47111-8
4-488-47111-0
税込価格 1,430円
頁数・縦 512P 15cm

商品内容

要旨

『日比谷公園の鶴の噴水が歌を唄うということですが一体それは真実でしょうか』―昭和九年の大晦日、銀座のバーで交わされた奇妙な噂話が端緒となって、帝都・東京を震撼せしめる一大事件の幕が開く。絢爛と狂騒に彩られた帝都の三十時間を闊達自在な筆致で活写した、小説の魔術師・久生十蘭の長篇探偵小説。初出誌“新青年”の連載を書籍化、新たに校訂を施して贈る決定版。

おすすめコメント

日比谷公園の鶴の噴水が歌を唄うということですが一体それは真実でしょうか――昭和九年の大晦日、バーの片隅で交わされる噂話を端緒に、帝都・東京を震撼せしめる一大事件の幕が開く。安南国皇帝の失踪と愛人の墜死に巻き込まれた新聞記者・古市加十と捜査に臨む眞名古明警視、二人を待つ運命や如何に。「小説の魔術師」久生十蘭の代表長編にして、探偵小説史に燦然と屹立する金字塔的作品。新改訂版で、創元推理文庫に遂に登場。

著者紹介

久生 十蘭 (ヒサオ ジュウラン)  
1902年北海道生まれ。岸田國士に師事して演劇界で活動する傍ら、34年に“新青年”で連作『ノンシャラン道中記』を連載。52年「鈴木主水」が第26回直木賞を受賞。55年、吉田健一の英訳した「母子像」が「ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン」紙主催の第2回国際短篇小説コンクール第一席に入選する。57年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)