• 本

背表紙は歌う

創元推理文庫 Mお5−5

出版社名 東京創元社
出版年月 2013年7月
ISBNコード 978-4-488-48705-8
4-488-48705-X
税込価格 704円
頁数・縦 281P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 表題作のラストは棚からひばりの囀りが聴こえてきます

    出版社営業の井辻くんの奮闘を描くハートフルミステリ第2弾。収録されている5つの短編全てがいい。一般的には馴染みが薄いが書店にとって切っても切り離せない「取次」のことや作家さんの書店周りやトークイベントやサイン会、版元の倒産や書店の閉店、そして文学賞に関するネタ(受賞翌日に載っている新聞記事ってそうなんだと…)などなど。5編のラストを飾る「プロモーション・クイズ」には大崎梢の代表作「成風堂シリーズ」の多絵ちゃん登場。(正確には名前も出ていないし登場していませんが)それだけで体温と心拍数が上昇。読むスピードが上がりました。再登場してくれますよね。書店員が書店員であるが故に共感し、本好きであるが故に薦めたくなる作家さんの1人。

    (2013年8月18日)

商品内容

要旨

作り手と売り場、そのふたつを結ぶために。出版社の新人営業マン・井辻智紀は今日も注文書を小脇に抱え、書店から書店へと飛び回っている。しかし取次会社の社員には辛辣な言葉を投げかけられ、作家が直々に足を運ぶ「書店まわり」直前にはトラブルを予感させる出来事が…。井辻くんの奮闘をあたたかな筆致で描いた、本と書店を愛する全ての人に捧げるミステリ短編集第二弾!

著者紹介

大崎 梢 (オオサキ コズエ)  
東京都生まれ。元書店員。2006年、書店で起こる小さな謎を描いた『配達あかずきん』を発表しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)