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赤ずきんの森の少女たち

創元推理文庫 Fし2−7

出版社名 東京創元社
出版年月 2023年2月
ISBNコード 978-4-488-58808-3
4-488-58808-5
税込価格 1,210円
頁数・縦 436P 15cm

NetGalley 会員レビュー

図書館関係者

おすすめ度おすすめ度★5

時間が経つのを忘れるほど惹き込まれました。ミステリーを推理する楽しさ、ファンタジーやSFのドキドキワクワク感、少しの恋愛要素や、戦争が生む悲しみ…などなど、たくさんのものが織り込まれていて、最後まで高揚感が止まらず、読み終えての感想は、「なんだか贅沢な時間だった…」というものでした。 もしかして現実にあった事なのではと錯覚を覚えるほど。とにかく面白かったです。学校図書館でもオススメして、ぜひ生徒さんにもこの感覚を味わってもらいたいです。そしてドイツの文学、歴史、お菓子などの文化への興味にも繋がったらいいなと思いました。著者の他の作品にも興味が湧いたので、そちらもぜひ読んでみたいと思います。

図書館関係者

おすすめ度おすすめ度★5

19世紀末のドイツの寄宿制の女学校と、現代の日本が交互に登場します。現代日本パートは、19世紀の女学校であった出来事を翻訳する、という形での登場です。大学での専攻がドイツ文学だったので、それも影響してこの作品を選びました。とても面白い作品でした。女学校ものと、謎解きものと、その他グリム童話の断片とが散りばめられ、まぶされた、世界観に浸りきれる物語です。400ページをこえる大作ですが、それが気にならないほど、先を読み進めるのが楽しみでした。著者の作品を読むのは、実はこれが初めてでしたが、他の作品も読んでみたくなりました。

書店関係者

おすすめ度おすすめ度★4

ネタバレ厳禁なので詳しくは書けませんが…誰かに話したいし誰かと語りたくなる、深くおもしろい作品でした!ひとつずつ謎が解けていき、点と点が繋がって…そこに繋がっていたのか!と、最後までワクワクした気持ちが止まりませんでした。作品の世界に入り込んでしまって、現実と物語の境目がわからなくなるような不思議な感覚を味わっています。寄宿学校の少女達の冒険も楽しく、賢くて勇敢でお茶目な彼女達が大好きになりました。もっともっと彼女達の活躍が見たいです!!素敵な作品をありがとうございました!

上記レビューの提供元:NetGalley(株式会社メディアドゥ)

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商品内容

要旨

神戸に住む高校生かりんの祖母の遺品に、大切にしていたらしいドイツ語の本があった。19世紀末の寄宿学校を舞台にした少女たちの物語に出てくるのは、赤ずきん伝説の残るドレスデン郊外の森、幽霊狼の噂、校内に隠された予言書。そこには物語と現実を結ぶ奇妙な糸が…。『ぬばたまおろち、しらたまおろち』の著者がグリム童話をもとに描く神戸とドイツの不思議な絆の物語。

出版社・メーカーコメント

神戸に住む高校生かりんは、祖母の遺品であるドイツ語の本を従兄に訳してもらう。それは、十九世紀末の寄宿学校を舞台にした少女たちの物語だった。赤ずきん伝説の残るドレスデン郊外の森、学校でささやかれる幽霊狼の噂。校内に隠された予言の書と宝物の言い伝え。読み進むうちに、二人は物語と現実を結ぶ奇妙な糸に気づく。『ぬばたまおろち、しらたまおろち』の著者がグリム童話をもとに描いた、神戸とドイツの不思議な絆の物語。

著者紹介

白鷺 あおい (シラサギ アオイ)  
岡山県出身。筑波大学第2学群比較文化学類卒業。2016年、第2回創元ファンタジイ新人賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)