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運を味方にする「偶然」の科学

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2022年9月
ISBNコード 978-4-492-04711-8
4-492-04711-5
税込価格 2,200円
頁数・縦 253,39P 19cm

商品内容

要旨

最先端の神経科学・心理学が明らかにする、なぜかツイている人の思考と習慣。

目次

第1章 運とはなにか
第2章 運の起源と歴史
第3章 運と帰属―「運のせい」にしたくなる心理
第4章 運と呪術的思考―不合理な信念の役割
第5章 運とあなたの脳―パート1 脳波や前頭前野、実行機能と運の関係
第6章 運とあなたの脳―パート2 刺激と報酬、ミラーニューロンと運の関係
第7章 運に恵まれる方法―期待と注意というふたつのツール
第8章 幸運の女神を微笑ませる

出版社・メーカーコメント

「私たちが運や偶然をどのように認識しているのか、その神経科学的、心理学的な裏付けについて興味深い洞察を提示する」――V・S・ラマチャンドラン『脳のなかの天使』著者)「運が私たちの生活で果たす役割とはなにかを考察してみせる」――デイヴィッド・J・ハンド(インペリアル・カレッジ・ロンドン数学科名誉教授、『「偶然」の統計学』著者「運とはなにかを探求する、楽しくて情報満載な書」――ジェームズ・E・オールコック(ヨーク大学名誉教授)私たちは、自分の努力が結果を左右しない、自分のコントロールの及ばない出来事が起こると、「運」のせいだという。人間は予測できない不確実な世界を嫌い、ランダムな出来事のなかにパターンや意図を探すように進化した。このことが、「運」を信じる心を生み出したのだ。私たちは幸運を神に願い、さまざまなおまじないやお守りに頼るが、不合理としか思えないこうした迷信にも、実は驚くべき利点がある。「自分は運がいい」と思うことは、ランダムネスを恐れず、直観に従ってチャレンジすることを可能にし、不安感を減少させ、また、脳の「実行機能」を高めることが、研究によって明らかになっているのである。運に頼ることで、困難な状況に直面してもやる気を維持できるし、運を信じれば自分には状況をコントロールする力があると思え、パフォーマンスが向上する。「運がいい人」はランダムな世界に積極的に関わり、適切なタイミングで適切な場所にいるチャンスを高め、脳のエネルギーを問題解決に向けやすくなる。いったん成功した人はさらに「自分は運がいい」と思えるので、さらなる成功を呼ぶのである。「帰属理論」「反実仮想」「上方比較と下方比較」「ボトムアップ型注意とトップダウン型注意」など、心理学・神経科学の理論や知見を用いて、「運とはなにか」「なぜ運を信じるのか」「運がいい人はなにが違うのか」「どうすれば運を高められるのか」などといった疑問に答える、あなたの人生を変えるサイエンス書。宝くじに4度も当選した女性や、何度も死にかけながらその度に命拾いした男性、呪われたミイラの逸話や、さまざまな文化や宗教における「幸運」の歴史、「呪術的思考」に見られる法則など、驚きのエピソードも満載!

著者紹介

ブラッチュリー,バーバラ (ブラッチュリー,バーバラ)   Blatchley,Barbara
アグネス・スコット・カレッジの心理学・神経科学の教授。インディアナ大学で学士号を、サウスカロライナ大学で博士号を取得。生理心理学、神経科学、リサーチにおける統計学、学習・感覚・知覚に関する心理学、うつ病の生物学的メカニズム、脳の発達に影響を及ぼす要因などを研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)