• 本

半径5メートルのフェイク論「これ、全部フェイクです」

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2024年8月
ISBNコード 978-4-492-04771-2
4-492-04771-9
税込価格 1,980円
頁数・縦 326P 19cm

商品内容

要旨

青少年の刑法犯罪は増加の一途、生活保護費の不正受給が蔓延し財政が逼迫、競争社会の勝敗は「自己責任」、不登校の主原因は子ども本人と親の育て方、戦争の反対語は「平和」―「これ、全部フェイクです」スマホ、雑談に潜み、対話を阻む「もっともらしい」嘘を見抜く。

目次

現実とは、目の前で起こっていることそのものである―実は、「よくできた嘘」のことを現実と呼んでいます
PTAは、教育委員会や公立学校の下部組織である―実は、「卓球愛好会」と同じく、PTAは任意団体です
NPOは非営利団体だから利益を出してはいけない―実は、利益を出し続けなければ、NPOは維持発展できないのです
スポーツ報道は、今日もスポーツの話を伝えている―実は、「気持ち」を尋ねるのが日本のスポーツ報道の特徴です
ベースボールは依然として日本の国民的娯楽の王様である―実は、日本のベースボールは衰退の危機に突入しています
どんな事態にも対応できるマニュアルを活用するのがリーダーです―実は、マニュアルが通じない事態にも対応できる知性がリーダーには必要です
不登校の主な原因は、子ども本人と親の育て方である―実は、不登校の子どもにも親にも問題はありません
衝突・対立する人との関係は「抜ける」と「耐える」である―実は、他者との関係づくりには「交渉する」という選択肢があります
大学の存在意義は社会に貢献することである―実は、大学は常に反社会的であることを担保せねばなりません
指導や規則をきちんと守る真面目な学生は男子より女子に多い―実は、性属性で社会行動が異なるなら、それは政治的対応かもしれません
戦争の反対語は「平和」である―実は、「戦争」の反対語は「対話」です
教育委員会は、首長にしたがう行政下部組織である―実は、教育委員会は「独立委員会」で、首長から独立した組織です
中立こそ公平であるから、政治的な偏向があってはいけない―実は、政治的に中立のエリアなど、どこにもありません
民主主義とは、多数決のことである―実は、民主主義と多数決はあまり関係がありません
民主主義はもうオワコンである―実は、民主主義の目的とは協働に必要な「社会」を維持することです
人間の過ちには時効がないから、それは糾弾し続けねばならない―実は、法やルールを用いて人を裁くときにはきちんとした手続きが必要です
他人と過去は変えることができない―実は、関係の解釈を変えれば過去と他人は変えられます
競争社会の優勝劣敗は、勤勉か怠惰かの自己責任である―実は、責任とは「失敗の後始末をすること」ではありません
弱者叩きをしているのは、同じ社会的弱者である―実は、弱者叩きをしているのは「名づけられない」弱者です
日本は大きな政府だから財政破綻の危機に

出版社・メーカーコメント

SNSやTVコメンテーターのもっともらしい話にダマされてはいけません! スマホ、日常の雑談に潜む「嘘」を見抜く方法とは。

著者紹介

岡田 憲治 (オカダ ケンジ)  
政治学者、専修大学法学部教授。1962年東京生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了(政治学博士)。専攻は現代デモクラシー論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)