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THE KING金正恩 危険なゲーム

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2021年5月
ISBNコード 978-4-492-21246-2
4-492-21246-9
税込価格 2,640円
頁数・縦 359P 19cm

商品内容

要旨

誰も書けなかった北朝鮮の真実。カーネギー財団の地政学の権威による東アジアへの警告!

目次

序章
第1章 地上の楽園での生活
第2章 本物の金正恩氏はご起立ください
第3章 最高指導者の世界デビュー
第4章 新しい君主の誕生
第5章 金王朝と平壌の権力エリート層
第6章 戦争機械と核兵器
第7章 地域の大国と朝鮮半島
終章 三つの選択肢

出版社・メーカーコメント

金正恩の内政・外交を振り返り、正恩が米韓と周辺国の自由・民主主義・非核化の主張を巧みにかわしてきたことを明らかにする。 タイトルThe Hermit(隠遁者の、世捨て人の)Kingはその姿勢を表す。正恩が狂った「ロケットマン」ではなく、計算ずくで独裁者の地位を守ってきたことが示される。その正恩が国内経済の行き詰まりや海外から忍び寄る自由化を前に岐路に立たされ、今後どのような選択をするか、それが国際政治情勢との間でどのような相互作用を生むかを考察している。【内容より】 金正恩は独裁体制を維持しつつ近代化を進め、大量破壊兵器を保有しながら米国と国交を正常化するという野望を抱いている。主体思想を強調していた父と違い、プラグマティックに行動。トランプとの米朝首脳会談にこぎ着け、自分の交渉力を世界にアピールしたが、非核化への道筋は示していない。自分にとって危険な張成沢と金正男を消し、権力基盤をますます固めた。 現在、米韓と北朝鮮には非核化に関する認識の違いがあり、そのため「完全で検証可能かつ不可逆的な廃棄」はできない。また今後、中国が北朝鮮を支え、米韓を攻撃する事態もありうる。その時には米中関係がカギとなる。 激動の世界の中で、北朝鮮に残された3つの出口とは何かー。

著者紹介

李 正民 (リ セイミン)  
カーネギー国際平和基金上級研究員。英国・国際戦略研究所アドバイザリー・カウンシル議長。延世大学卒業、米国・フレッチャー法律外交大学院でPh.D.取得。延世大学教授(1998〜2018年)、李明博政権のブレーン(2009〜11年)を務めた。多くの政権で国家安全保障に関するアドバイザーを務めている。専門は東アジアの安全保障
木村 高子 (キムラ タカコ)  
英語・仏語翻訳家。フランス・ストラスブール大学歴史学部卒業、早稲田大学大学院文学研究科考古学専攻修士課程修了。スロヴェニア在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)