大震災に学ぶ社会科学 第2巻
震災後の自治体ガバナンス
- 村松岐夫/監修 恒川惠市/監修
- 小原隆治/編 稲継裕昭/編
出版社名 | 東洋経済新報社 |
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出版年月 | 2015年11月 |
ISBNコード |
978-4-492-22357-4
(4-492-22357-6) |
税込価格 | 4,070円 |
頁数・縦 | 338P 22cm |
シリーズ名 | 大震災に学ぶ社会科学 |
商品内容
要旨 |
震災と自治体!そのとき被災地の市町村、県はどう動いたか。国や他の自治体、市民の対応は。 |
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目次 |
第1部 震災と自治体(自治体行政の「非常時」と「平時」 |
おすすめコメント
本巻は3部で構成する。第1部の本章に続く章では、震災後、自治体が具体的にどのような取り組みをしたか、原発事故が自治体にいかなる問題をもたらしたか、さらにアンケート調査結果をもとに、復興にあたる現場の職員が日々の仕事から何を感じていたかを論じる。本巻全体の導入部分にあたる内容である。第2部は復興を担う組織と人に着目する。その際、国―自治体の関係、自治体―自治体の関係つまり政府間関係と、自治体―住民、自治体―ボランティアの関係を考察の基本枠組みとし、その枠組みのなかで震災後に組織と人がどう動いたか、関係性に変化が見られたかを検討する。最初の2つの章が主に国レベルの行財政対応に視点を置くのに対して、あとの3つの章は主に自治体レベルの行財政対応に力点を置いて考察を進める。第3部は自治体の復興計画と復興事業に注目する。復興事業のなかでも、特に重点的に取り上げるのは被災住民に対する住宅供給・再建事業である。復興計画の策定や復興事業そのものの進捗状況はどうであったか、復興事業を進めるにあたってどのように政策選択や政策展開がなされたか、そこに自治体間で違いが見られたとしたらその要因は何であったかが検討される。ここでも重要な視点となるのは、国―自治体、自治体―自治体の政府間関係の枠組みから何がいえるかである。