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武器としての土着思考 僕たちが「資本の原理」から逃れて「移住との格闘」に希望を見出した理由

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2024年7月
ISBNコード 978-4-492-22420-5
4-492-22420-3
税込価格 1,980円
頁数・縦 216P 19cm

商品内容

要旨

「都市」と「村」の原理に折り合いをつけながら世間に「プロレス」と「ルチャ」(闘い)を仕掛ける。奈良県東吉野村で「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」を運営する移住実践者による“逆”自己啓発書。

目次

第1章 僕たちはどう生きづらいのか(僕たちが「資本の原理」から逃げ出した理由―奈良県東吉野村で生まれた「土着の知」の行き先
「生きづらさ」感じる社会をつくる一つの価値観―自分の価値を見失わず、生き抜くための思考法
「コスパ」と「スマート」の行き着く先にある「疎外」―「他人から必要とされているのか否か」をやめる)
第2章 僕たちが図書館をする理由(僕たちが「利益を生まない図書館」を続ける理由―「他者の欲望」模倣より「ちょうどよい」身体実感
「風呂なし賃貸物件」は「失われた30年の帰結」だった―社会的貧困を踏まえて「借り」を生活に取り戻す
地域社会の「しがらみ」と折り合いをつける思考法―「土着」と「離床」のちょうどよいリアリティ)
第3章 東吉野村で「二つの原理」を考える(「村の原理」と「都市の原理」に折り合いをつける―実は大事な「昔から続いてきた」「めんどくさい」
「もちつもたれつ」で生きのびてきた「神仏習合」―「二つの原理」で此岸と彼岸を行ったり来たり
「人間一人では生きていけない」を正面から考える―「個人の原理」と「共同体の原理」の決定的違い
『もののけ姫』が描いた「結果より過程」の哲学―目的なく「顔を出す」行為に支えられている社会)
第4章 渡世人として生きていく(「若者の邪魔」をしてはいけない人口減少社会―年長者は「仕方ねぇなぁ」と待ち続けるしかない
寅さんが「何度でも失敗が許される」本当の理由―渡る世間には「ケアと就労」二つの原理が必要だ
「ワーク・ライフ・バランス」は「無理ゲー」です―「いい子」を産む経済成長前提の社会構造の限界)
第5章 土着人類学を通してこれからを考える(「リスキリングせよ、さもなくば自己責任」の未来―「ガンダム」が描いた「デジタル社会」への適応
「心は売っても魂は売らない」ファンキーな土着―「逃れられない病」を土臭く泥臭く生きていく ほか)

出版社・メーカーコメント

「都市」と「村」の原理に折り合いを付けながら世間へ「ルチャ」(格闘)を仕掛ける。奈良県東吉野村への移住実践者による「土着」論

著者紹介

青木 真兵 (アオキ シンペイ)  
1983年生まれ、埼玉県浦和市(現さいたま市)に育つ。「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」キュレーター。古代地中海史(フェニキア・カルタゴ)研究者。博士(文学)。社会福祉士。2014年より実験的ネットラジオ「オムライスラヂオ」の配信をライフワークとしている。2016年より奈良県東吉野村に移住し自宅を私設図書館として開きつつ、現在はユース世代への支援事業に従事しながら執筆活動などを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)