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グローバリズムという病

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2014年8月
ISBNコード 978-4-492-31450-0
4-492-31450-4
税込価格 1,650円
頁数・縦 212P 19cm

商品内容

要旨

「グローバル○○」って、いい加減ウンザリしませんか?税逃れのタックスヘイブン、残業代ゼロ・低賃金かつ解雇自由な労働法…このままでは国民国家が株式会社に乗っ取られる!

目次

第1部 グローバリズムはどこから来たのか―グローバル信仰とその起源(「生態系」を破壊するグローバリズムという病
日本人の独特なグローバル信仰
「グローバル人材」論と英語力
銃規制をできないアメリカと、グローバリズムの起源
グローバリゼーションとグローバリズム)
第2部 国民国家を乗っ取る株式会社―経済が社会を牛耳るコーポラティズム(株式会社対国民国家
租税回避で海外逃避する企業
新自由主義の正体
戦後体制の崩壊と、消えた国民経済
国民国家の理念の背馳する特定秘密保護法)
第3部 グローバリズムはどこへ行くのか―対抗する思想(グローバリズムとはお金儲けのための世界レベルの競争戦略
家族制度の長い歴史と株式会社の驚くほど短い歴史
失われた生活者の思想と、根拠地の思想を求めて)

出版社
商品紹介

グローバリズムへの違和感を綴った経済エッセイ。わたしたちが逃れ得ぬ病に罹患しつつも、それでも生き延びていくための道筋を示す。

出版社・メーカーコメント

内田樹氏推薦! 「これは平川君の書き物のうちでも最良のもののひとつだと思う。僕はこの本のすべての頁に同意署名できる。」 東洋経済ブックスオンラインの人気連載を加筆・修正し単行本化。著者が、常々感じていたグローバリズムというものに対する違和感を綴った経済エッセイ。グローバル企業、グローバル人材などの「グローバル○○」という用語。ニューストピックなどで見かけない日がないといっても過言ではありません。同時に、グローバル、グローバルと迫られても「なんだかなあ」「もうウンザリ」と違和感をもつ方も少なくないはず。そんなモヤモヤした気持ちをもたらす由縁である「グローバリズム」の正体を丁寧に解きほぐしていく一冊です。グローバリズムは、資本主義が生き延びるための最後の処方箋かのようにいわれていますが、はたしてそうなのでしょうか? むしろ資本主義が必然として生み出す副作用ではないでしょうか? 本書ではわたしたちが逃れ得ぬ「グローバリズムという病」に罹患しつつも、それでも生き延びていくための道筋を示します。また、税逃れのタックスヘイブン、残業代ゼロ・低賃金かつ解雇自由な労働環境の整備が進むなど、このままでは国民国家が株式会社に乗っ取られるかのような動きも見られます。国民国家と株式会社が手を携えて発展していた健康な時代が終わり、株式会社が病としか言いようのない行動をとるようになった背景には何があったのかも明らかにします。

著者紹介

平川 克美 (ヒラカワ カツミ)  
1950年東京生まれ。1975年、早稲田大学理工学部機械工学科卒業。渋谷道玄坂に翻訳を主業務とするアーバン・トランスレーションを内田樹らとともに設立、代表取締役となる。現在、株式会社リナックスカフェ代表取締役。立教大学大学院ビジネスデザイン研究科特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)