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宇沢弘文 傑作論文全ファイル 1928−2014

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2016年11月
ISBNコード 978-4-492-31486-9
4-492-31486-5
税込価格 4,950円
頁数・縦 420P 22cm

商品内容

要旨

経済・社会のあらゆる問題に取り組んだ哲人経済学者が、生涯をかけて伝えたかったこと。ノーベル経済学賞受賞者J・E・スティグリッツ教授と恩師・宇沢教授との交流が明かされる追悼講演も収録。

目次

第1部 社会的共通資本への軌跡
第2部 『自動車の社会的費用』を著す
第3部 近代経済学の限界と社会的共通資本
第4部 環境と社会的共通資本
第5部 医療と社会的共通資本
第6部 教育と社会的共通資本
第7部 農村とコモンズ
第8部 未来への提案、これからの経済学

おすすめコメント

宇沢弘文教授は「人間のための経済学」を追求して経済合理主義と闘い、数々の社会問題に自ら取り組みました。人間的な意味で豊かな社会を構築することをめざしたその思想は、今日いっそう輝きを増しているといえるでしょう。本書は宇沢教授の手元にあった、膨大なオリジナル原稿を基に構成し、その深遠な思想を伝える傑作論文集です。ノーベル経済学賞を受賞したジョセフ・E・スティグリッツ教授(コロンビア大学)は、実は宇沢教授のシカゴ大学時代の愛弟子です。スティグリッツ教授は、2016年に開かれた宇沢教授メモリアル・シンポジウムで講演し、心温まるエピソードを披露しました。その講演の全文も掲載しています。

著者紹介

宇沢 弘文 (ウザワ ヒロフミ)  
1928‐2014年。東京大学理学部数学科卒業、同大学院に進み、特別研究生。1956年スタンフォード大学に移り、同大学経済学部助教授、カリフォルニア大学助教授を経て、シカゴ大学教授。1969年東京大学経済学部教授。その後、新潟大学教授、中央大学教授、2003‐2009年同志社大学社会的共通資本研究センター長等を歴任。1997年文化勲章受章。専門は数理経済学。著書『自動車の社会的費用』(岩波新書、1974年)が当時のクルマ社会に衝撃を与えるなど、現実の経済問題にも精力的に取り組み、水俣病や成田空港問題の解決に力を尽くした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)