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藩札の経済学

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2011年3月
ISBNコード 978-4-492-37108-4
4-492-37108-7
税込価格 4,180円
頁数・縦 247P 22cm

商品内容

要旨

本書は、藩札の経済史的意義、流通実態などに即し、江戸期幣制における藩札の一般理論を描くことを企図するものです。マクロ経済的視点から藩札を捉えなおすことによって、藩札=信用貨幣論争、銭匁勘定と銭遣い、藩札の濫発など、従来の個別事例的な研究から生まれた様々な論争に新たな見解を提示しています。

目次

第1章 藩札前史としての私札の発展―伊勢国射和地方で発行された富山札を中心として
第2章 藩札の一般理論―経済学の視点から
第3章 藩札の流通実態―日本銀行による委託研究の成果を中心として
第4章 いわゆる藩札=信用貨幣論争について
第5章 銭匁勘定と銭遣い―江戸期幣制の特色を再検討する
第6章 幕末期、藩札は濫発されたのか―藩札発行高推計に基づき、濫発論を再検討する
第7章 藩札の整理について―明治初年における通貨統合の一側面

出版社
商品紹介

江戸時代の経済システムにおける藩札の意義はなにか。幕末期に藩札は本当に乱発されたのか。藩札に関する初の全国的研究。

著者紹介

鹿野 嘉昭 (シカノ ヨシアキ)  
1954年京都府に生まれる。1977年同志社大学経済学部卒業、日本銀行入行。筑波大学助教授(社会工学系)、日本銀行金融研究所調査役、経団連21世紀政策研究所研究主幹(日本銀行より出向)等を経て、同志社大学経済学部教授。大阪大学博士(経済学)。著書に『日本の銀行と金融組織』東洋経済新報社、1994年9月(第35回エコノミスト賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)