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マイナス金利 ハイパー・インフレよりも怖い日本経済の末路

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2015年12月
ISBNコード 978-4-492-39627-8
4-492-39627-6
税込価格 1,760円
頁数・縦 261P 19cm

商品内容

要旨

マイナス金利は空前の金融緩和と、それと一体になった財政拡張の結果である。低い国債金利を見て、市場が財政リスクを懸念していないと思ってはいけない。財政赤字がハイパー・インフレを引き起こさなくても、マイナス金利を通じて経済が衰弱死するシナリオが現実味を帯びてくる。

目次

序章 マイナス金利からの警告
第1章 なぜ世界的にマイナス金利が発生しているのか
第2章 マイナス金利の序盤戦である金利低下
第3章 マイナス金利の世界へようこそ
第4章 密かに進む金融・経済の浸蝕
第5章 ジャパン・プレミアムが映す日本経済
終章 マイナス金利とマイナス成長の循環は避けられるか?

おすすめコメント

邦銀と外銀との相対取引で発生した円のマイナス金利が、いまや短期国債市場にも波及している。そうした事態を引き起こす原因を探っていくと、空前の金融緩和と、それと表裏一体となった財政拡張に突き当たる。低い国債金利は市場が財政リスクを懸念していないからではなく、懸念しているからこそマイナス金利がある、というロジックが解明される。外資系証券でレラティブ・バリュー・アナリストを務める著者が、金融マーケットが発している日本経済への警告を読み解いた、異色の日本経済論。

著者紹介

徳勝 礼子 (トクカツ レイコ)  
BNPパリバ証券債券調査部レラティブ・バリュー・アナリスト。1986年東京大学経済学部卒、1991年米シカゴ大学MBA(統計)。英モルガン・グレンフェル(現ドイツ証券)をはじめとしてソロモン・ブラザーズ・アジア証券(現シティグループ証券)、ドイツ証券などに勤務し、マーケット業務にリサーチ側から従事。途中2005〜07年はバークレイズ・グローバル・インベスターズ(現ブラックロック)においてポートフォリオ・マネージャーも務めた。2014年から現職。CFA協会認定証券アナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)