• 本

長期不況はなぜ繰り返すのか

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2004年9月
ISBNコード 978-4-492-44313-2
4-492-44313-4
税込価格 2,860円
頁数・縦 202P 21cm

商品内容

要旨

20世紀後半以降、先進国・途上国・移行経済国を問わず、経済が長期の停滞に落ち込み、なかなか回復できない深刻な状況がみられている。このような長期的な危機は、単に経済の構造的問題だけによって生じたわけではなく、むしろそうした危機に対してとられた政府(または国際機関)の政策自体の問題点、矛盾から引き起こされた危機とみられる。本書は、こうした問題意識の下、先進国―英国、オランダ、イタリア、途上国―インドネシア、中南米(アルゼンチン)、移行経済国―ロシアを取り上げ、危機の背景・内容について再検証を行うことにより、危機に対する解決策としての経済構造改革の必要・十分条件を導出し、日本経済が陥った長期不況・今後の改革への提言を行っている。

目次

序章 国際経済に生じた長期停滞と閉塞
第1章 長期停滞と閉塞をもたらした病因
第2章 途上国・移行国経済の政策危機―構造危機の一段の悪化
第3章 先進国が陥った政策危機
第4章 危機克服手段としての経済構造改革
第5章 90年代の構造改革シンドロームと政策危機
第6章 構造改革成功の必要条件と十分条件
終章 日本経済へのインプリケーション

おすすめコメント

政策のミスマッチが危機をさらに深刻にする!経済の長期停滞はなぜ生じるのか、そこから抜け出すにはどのような改革が必要なのか?諸外国のケースを詳細に考察し、不況脱却の処方箋を探る!

著者紹介

平田 潤 (ヒラタ ジュン)  
桜美林大学経営政策学部教授。第一勧業銀行入行。同ニューヨーク支店、第一勧銀総合研究所国際調査部長、長崎大学非常勤講師、青山学院大学兼任講師、みずほ総合研究所国際調査部長、同主席研究員を経て、2004年4月より現職。経済産業省アジア通商金融研究会委員、経済財政諮問会議経済動向分析検討チーム(海外)委員、内閣府「世界経済の潮流」政策評価有識者検討会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)