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欧州危機の真実 混迷する経済・財政の行方

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2011年7月
ISBNコード 978-4-492-44379-8
4-492-44379-7
税込価格 2,420円
頁数・縦 318P 20cm

内容詳細

要旨(情報工場提供)

欧州諸国の経済危機が深刻化している。2007年のパリバショックを引き金とした金融不安から始まり、現在はギリシャを筆頭にアイルランド、ポルトガル、スペイン、イタリアの財政危機が報じられ、EU全体の経済危機につながっている。ギリシャに関しては2011年7月にEUによる追加支援が決定し、大きな危機はひとまず逃れたが、根本的な解決にはまだ時間がかかるとみられている。本書は、2007年から現在に至る欧州危機を、マクロ経済と欧州統合の視点から分析。経緯と現状、なぜこのような事態を引き起こしたか、EUはこれからどのような方向で解決策を探るべきか等、詳細に論じている。著者は関西大学商学部教授で、国際金融論、欧州経済論を専門とする。

(要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2011年8月31日])

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商品内容

要旨

欧州は今揺れに揺れている。ギリシャ、ポルトガルなどが相次いで国家破産の危機に陥り、統一通貨ユーロからの離脱すら囁かれているからだ。なぜ欧州はこのような事態に陥ったのだろうか。EUという枠組みそのものに何か不備があったのだろうか。もしそうであれば、欧州がこれまで築いてきた統合への道ははたして正しかったのだろうか。本書はこうした視点から最近の欧州の混乱を包括的に検討し、今後の行方を見通す。膨大な財政赤字を抱えるわが国にとって、欧州の悲劇はけっして対岸の火事ではないのである。

目次

序章 EUにおける金融・経済危機の現状
第1章 なぜ金融危機は欧州で起きたのか―今回の欧州での金融危機の背景
第2章 欧州各国は金融危機を防ぐことができたのか―EU域内での金融危機の影響と加盟各国の対策
第3章 なぜ深刻な財政問題が発生したのか―混迷する財政問題
第4章 国境を越えた政策調整は機能したのか―EU主導の危機対策の有効性と限界
第5章 EUの金融規制改革とはどのようなものなのか―世界的な金融監督体制の改革とEU
第6章 欧州経済の正常化は可能なのか―今後のEU経済の焦点
第7章 日本はギリシャ、アイルランドとなるのか

出版社
商品紹介

欧州各国はなぜ深刻な財政危機に陥ったのか。日本は第2のギリシャとなるのか。最新の状況を踏まえて将来像を予測する。

著者紹介

高屋 定美 (タカヤ サダヨシ)  
1963年京都市に生まれる。1986年神戸大学経済学部卒業。1991年神戸大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。1991年近畿大学商経学部専任講師。1994年近畿大学商経学部助教授。2001年近畿大学商経学部教授。現在、関西大学商学部教授。博士(経済学、神戸大学)。専攻、国際金融論、欧州経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)