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欧州リスク 日本化・円化・日銀化

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2014年8月
ISBNコード 978-4-492-44407-8
4-492-44407-6
税込価格 1,760円
頁数・縦 262P 19cm

商品内容

要旨

債務危機の次に迫りくる大問題とは!?日本化する経済、円化するユーロ、日銀化するECB…わが国屈指のECBウォッチャーが読み解く欧州の現状と未来。

目次

第1章 日本化する欧州、円化するユーロ―七つの共有体験で振り返る日本化への道(不況下の通貨高
貸出鈍化
民間部門の貯蓄過剰
経常黒字蓄積
金融政策の通貨政策化
人口減少
上がらない物価(1〜6の結果として))
第2章 通貨ユーロが下がらなかった理由―共通通貨圏に備わる防波堤(「資本流出への防波堤」
外貨準備通貨としてのユーロ
物価(購買力平価)の観点)
第3章 これからのユーロ圏が辿る道―四つの教訓(金融システム健全化を焦らないこと
財政再建を焦らないこと
金融引き締めを焦らないこと
欧州銀行同盟の進展)
補論 ドル/円相場の見通し

出版社
商品紹介

「日本化」する欧州経済・財政、「円化」するユーロ……「ECBウォッチャー」が読み解く、欧州経済の動向と行方。

出版社・メーカーコメント

債務危機の次に来る問題とは何か? 日本化する経済、円化するユーロ、日銀化するECB……、欧州は今後、デフレ、大停滞に陥る可能性がある。わが国屈指のECBウォッチャーで、欧州の金融政策、マネー動向を知る著者による欧州経済・金融の展望書。不況下にもかかわらず進む通貨高、伸びない貸出、盛り上がらない国内の消費・投資、積み上がる経常黒字、為替相場に振り回される金融政策、そして上がらない物価等、客観的に見ても、2013年以降のユーロ圏はかつての日本と重複する経験が多い。なお、金融危機や債務危機の影響とは別次元の問題として人口減少という共通点もある。ユーロ圏の日本化シナリオはまだ世の中でコンセンサスが得られているものではない。(中略)しかし、どちらに振れるか分からない過渡期だからこそ、丁寧に日本との共通点を整理し、今後の考察に活かす姿勢が重要なのではないかと思う。ひとたびデフレに転落すれば、その粘着性は強く、再浮上が難しいというのが日本の教訓である。(「はじめに」より抜粋)

著者紹介

唐鎌 大輔 (カラカマ ダイスケ)  
みずほ銀行国際為替部チーフマーケット・エコノミスト。2004年慶應義塾大学経済学部卒業後、日本貿易振興機構(JETRO)入構、貿易投資白書の執筆などを務める。日本経済研究センターへ出向し、日本経済の短期予測なども担当。その後は欧州委員会経済金融総局(ベルギー)に出向し、年2回公表されるEU経済見通しの作成やユーロ導入10周年記念論文の執筆などにも携わった。2008年10月より、みずほコーポレート銀行(現みずほ銀行)国際為替部で為替市場を中心とする経済・金融分析を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)