日本人ビジネスマン、アフリカで蚊帳を売る なぜ、日本企業の防虫蚊帳がケニアでトップシェアをとれたのか?
出版社名 | 東洋経済新報社 |
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出版年月 | 2015年7月 |
ISBNコード |
978-4-492-55762-4
(4-492-55762-8) |
税込価格 | 1,980円 |
頁数・縦 | 387P 20cm |
内容詳細要旨(情報工場提供) 最後の未開拓市場といわれることも多いアフリカ、そしてそこに暮らすBOP(Bottom Of Pyramid:最貧困層)を含む住民たちを救うソーシャルビジネスが注目を集めつつある。ただし、そこでのビジネスを具体的にどう進めるのか、どんな困難を乗り越えなくてはならないかなどは、詳細には知られていない。本書は、住友化学が、マラリアに苦しむアフリカの人々のために防虫蚊帳を開発・販売し、現地でトップシェアを獲得するまでを追ったドキュメンタリーである。他の防虫蚊帳にはない画期的な性能をもつ「オリセットネット」は、WHOから「全面推奨製品」認定をとりつけ、国際機関等の公共入札でシェアを獲得する。そして次なる小売市場への挑戦にはさらなる紆余曲折が待っているのだった。著者は実際に同事業に関わったマーケティングコンサルタント。本書では実在の人物の一部が仮名となっているが、著者自身も、異動になった市坂潤を引き継ぎ個人市場の開拓を担当した神崎健として登場している。 |
商品内容
要旨 |
防虫蚊帳「オリセットネット」がケニアのスーパーで売られ、ビジネスとして成立するまでの話をストーリー仕立てで解説。日本企業のアフリカ進出を成功へと導く「フロンティア市場の戦い方」を描く。 |
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目次 |
第1部 オリセットの誕生と躍進(オリセット誕生前夜 |
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人口増加率はアジアの2倍 年率5〜6%で経済成長するフロンティア アフリカ・ビジネスの 戦い方が見えてくる 1990年代に開発された防虫蚊帳「オリセットネット」。防虫剤が練り込まれたポリエチレン製の糸でつくられている。現在では、アフリカをはじめとする海外の途上国で、マラリア防除などのために年間にして数千万張り規模で使われている。発売当初は思うように売れず、在庫の山を築く。しかし、転機はやってくる。9・11テロ、WHOから「全面推奨製品」認定の獲得、世界経済フォーラム「ダボス会議」での出来事。こうした機会を見逃さず、事業を拡大していく。さらに、公共入札市場から、小売りへの展開を始める。ケニアのスーパーマーケットに置かれ、市場シェアでトップを獲得する−−。日本企業のアフリカ進出を成功へと導く「フロンティア市場の戦い方」を描く。