• 本

金融が支える日本経済 真の成長戦略を考える

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2015年6月
ISBNコード 978-4-492-65472-9
4-492-65472-0
税込価格 1,760円
頁数・縦 233P 19cm

商品内容

要旨

日本の金融力は経済成長の武器になる!二人の論客が提言する日本金融立国論。

目次

第1章 経済を劣化させる短期的経済政策(トラウマが規定する経済
現在の日本の経済政策 ほか)
第2章 変化する経済と合わない現行の経済政策(成長戦略
海外から学ぶ ほか)
第3章 日本の金融はなぜ弱いのか、どう弱いのか(ライフサイクル仮説からみた日本経済の立ち位置
アベノミクスに欠けている金融立国への戦略 ほか)
第4章 金融立国を見据えた成長戦略(「バブル崩壊」のトラウマからの決別
ゼロ金利と「質への逃避」 ほか)
第5章 経済政策は教育であり生き方(経済政策のあり方
経営学・人間学のススメ ほか)

おすすめコメント

日本の金融力は経済成長の武器になる! 国際金融のスペシャリストの二人が提言する、日本金融立国論。日本は莫大な金融資産をもつ資産大国である。まじめに金融で稼ぐことを考え出したら、その利益は相当なはずである。不思議なことに、この莫大な金融資産を生かすという発想が日本の経済政策思想にはこれまでなかった。そもそも国民所得の7割は労働、3割は資本、つまり金融で稼ぐというのが経済の基本である。金融の力を利用しないというのは、7割の力だけで経済を再生させようとすることである。その歪みは、拡張的な財政金融政策への過度の依存、ROEを犠牲にして労働の取り分を増やそうという誤った社会主義政策として現れ、20年にわたる経済的な停滞につながった。バブル崩壊で萎縮した心を立て直し、3割は金融で稼ぐという現実を冷静に理解することが、バランスのとれた経済政策につながるのである。(本書「あとがきに代えて」より)

著者紹介

櫻川 昌哉 (サクラガワ マサヤ)  
1959年福井県生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。大学卒業後は、家業の櫻川興業(株)に入社、3年間の営業職を経て、大阪大学経済学部研究科、大阪大学経済学部助手、名古屋市立大学を経て、2003年より慶應義塾大学経済学部教授。その間に、イェール大学エコノミック・グロース・センター、コロンビア大学ビジネス・スクール、シンガポール国立大学リー・クワン・ユー研究所などに客員研究員として在籍。経済学博士(大阪大学)。専攻はマクロ経済学、金融論、国際金融など
宿輪 純一 (シュクワ ジュンイチ)  
帝京大学経済学部経済学科教授・慶應義塾大学経済学部非常勤講師・博士(経済学)。1963年東京生まれ。麻布高校・慶應義塾大学経済学部卒業、87年富士銀行入行。国際資金為替部、海外勤務等。98年三和銀行に転職、企画部等勤務。合併でUFJ銀行、UFJホールディングス経営企画部、UFJ総合研究所国際本部等。合併で06年三菱東京UFJ銀行、企画部経済調査室、決済事業部等に勤務。15年から現職。ボランティア公開講義宿輪ゼミ代表。教歴/兼務(非常勤講師):東京大学大学院(3年)、早稲田大学(5年)、清華大学大学院(北京)(1年)、慶應義塾大学経済学部(3年/現職)等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)