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一橋ビジネスレビュー 62巻4号(2015SPR.)

デザインエンジニアリング

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2015年3月
ISBNコード 978-4-492-82065-0
4-492-82065-5
税込価格 2,200円
頁数・縦 181P 28cm
シリーズ名 一橋ビジネスレビュー

出版社・メーカーコメント

自社製品の顧客価値を高めるには、ものを創る技術だけではなく、ユーザーインターフェース、デザイン、広告といった機能を統合して創り込むマネジメントが重要になっています。これは、ものづくり分野とクリエーティブな分野の統合で価値を創造することであり、その統合的な顧客価値を「デザイン価値」と呼ぶことにしますと、デザイン価値は顧客が商品を、@見る(意匠)、A使う(ユーザーインターフェース)、B所有する(商品全体のコンセプト)、の3つの観点から総合的に創られる顧客価値ということになります。デザイン価値を創り出すには、デザイン重視というよりも、デザインとエンジニアリングが真に融合したマネジメントが製造企業には求められます。歴史的に見ると、産業革命以前は、現在にようにデザインとエンジニアリングは乖離した状況ではなかったので、今再び統合が求められていることになります。本特集では、顧客価値を高めるためのデザインとエンジニアリングの再統合のアプローチについて、デザイナーの役割分担の国際比較調査やカギを握るデザインエンジニアと呼ばれる人材のイギリスの大学における育成プログラムの調査などをはじめ、多様な視点から論じます。特集の編著者は、延岡健太郎・鷲田祐一・木村めぐみ(一橋大学)。そのほかの執筆者は山中俊治(東京大学)、田川欣哉(takram design engineering)、秋池篤(東京大学)、永井由佳里(北陸先端科学技術大学院大学)など。また、特集に連動して、インタビューコーナーもデザインエンジニアリングに焦点をあわせており、「マネジメントフォーラム」にはプロダクトデザイナーの深澤直人氏、「技術経営のリーダーたち」にはTOTOの武井浩介デザイン本部長が登場します。ビジネスケースは「G−Shock」のブランドを構築したカシオ計算機と、逆浸透膜市場でシェアを逆転した日東電工を取り上げます。欧文タイトル:Hitotsubashi Business Review