• 本

『韓非子』に学ぶリーダー哲学

出版社名 東洋経済新報社
出版年月 2017年5月
ISBNコード 978-4-492-96129-2
4-492-96129-1
税込価格 1,650円
頁数・縦 296P 19cm

商品内容

要旨

優れたトップは常にこう考えている。

目次

1 リーダーたる者の覚悟(知らずして言うは不智、知りながら言わざるは不忠。(初見秦篇)
至言は耳に忤いて心に倒す。賢聖に非ざれば能く聴くこと莫し。(難言篇) ほか)
2 「ルール」と「マネジメント」を心得よ(世主は仁義の名を美として、其の実を察せず。是を以て大なる者は国亡びて身死し、小なる者も地は削られて主は卑し。(姦劫弑臣篇)
亡徴とは必ず亡ぶと曰うには非ず。其の亡ぶべきを言うなり。(亡徴篇) ほか)
3 強い組織をつくる(明主は人臣の苦しむ所を除きて、人主の楽しむ所を立つ。上下の利、これより長なるは莫し。(用人篇)
人主の患いは、これに応ずる莫きに在り。故に曰く、一手独り拍つは、疾しと雖も声無しと。人臣の患いは、一たるを得ざるに在り。故に曰く、右手に押を画き、左手に方を画かば、両つながら成ること能わずと。(功名篇) ほか)
4 人財活用の鉄則(賢とする所、必ずしも賢ならず。賢に非ざるに而も賢としてこれを用うるは、愛してこれを用うると、実を同じくす。(難四篇)
術とは、任に因りて官を授け、名に循いて実を責め、殺生の柄を操り、群臣の能を課する者なり。(定法篇) ほか)

おすすめコメント

中国の戦国時代末期に活躍した思想家・韓非子。その著書は、性悪説の視点から冷静かつ深く人間を洞察し、現実に即した臣下の操縦法を説いていることでも知られる。本書は、韓非子の著作の中から「人を読む」「仕事力」「リーダー」「人間力」「危機管理」という各テーマに沿って、ビジネスマンとして仕事に役立つ言葉を選び出し、紹介する。著者は、日本製造業の一業種一社による異業種集団であるNPS研究会を運営。日本のものづくりを再生させるためにこれからの仕事はどうあるべきか、人材育成はどうあるべきか、あるいは中国人経営者やビジネスマンと仕事をする際に何を知っておくべきか、など、NPSの根底をなす「人間尊重」の思想を踏まえつつ、独自の視点から韓非子の魅力を読み解く内容となっている。

著者紹介

竹内 良雄 (タケウチ ヨシオ)  
昭和20(1945)年東京都生まれ。東京都立大学大学院中国文学科修士課程中退。慶應義塾大学、法政大学、学習院大学、中央大学等での非常勤講師、慶應義塾大学経済学部教授(中国語)を務め、慶應義塾大学名誉教授
川崎 享 (カワサキ アツシ)  
昭和40(1965)年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、ミシガン州立大学大学院史学修士課程修了(中国研究)。電機メーカー及びコンサルティング会社役員を経て、平成25(2013)年5月より日本製造業の一業種一社による異業種集団であるNPS研究会を運営する株式会社エム・アイ・ピー代表取締役社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)