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原色小倉百人一首

シグマベスト

出版社名 文英堂
出版年月 2024年
ISBNコード 978-4-578-24512-4
4-578-24512-8
税込価格 770円
頁数・縦 175P 21cm

商品内容

目次

秋の田の仮庵の庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ(天智天皇)
春すぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山(持統天皇)
あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む(柿本人麻呂)
田子の浦にうち出でてみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ(山部赤人)
奥山に紅葉踏みわけ鳴く鹿の声きく時ぞ秋は悲しき(猿丸大夫)
かささぎの渡せる橋におく霜の白きをみれば夜ぞふけにける(中納言家持)
天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも(安倍仲麿)
わが庵は都のたつみしかぞすむ世をうぢ山と人はいふなり(喜撰法師)
花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに(小野小町)
これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関(〓丸)
わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと人には告げよ海人の釣舟(参議篁)
天つ風雲の通ひ路吹き閉ぢよをとめの姿しばしとどめむ(僧正遍照)
筑波嶺の峰より落つる男女川恋ぞつもりて淵となりぬる(陽成院)
陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに乱れそめにしわれならなくに(河原左大臣)
君がため春の野に出でて若菜つむわが衣手に雪は降りつつ(光孝天皇)
たち別れいなばの山の峰に生ふるまつとし聞かば今帰り来む(中納言行平)
ちはやぶる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは(在原業平朝臣)
住の江の岸による波よるさへや夢の通ひ路人めよくらむ(藤原敏行朝臣)
難波潟みじかき芦のふしの間も逢はでこの世を過ぐしてよとや(伊勢)
わびぬれば今はた同じ難波なるみをつくしても逢はむとぞ思ふ(元良親王)〔ほか〕

著者紹介

鈴木 日出男 (スズキ ヒデオ)  
1938〜2013年。元東京大学名誉教授
山口 慎一 (ヤマグチ シンイチ)  
1953年生まれ。元東京都立南平高等学校教諭
依田 泰 (ヨダ ヤスシ)  
1954年生まれ。元実践女子学園中学校高等学校教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)