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サイバー戦争の今

ベスト新書 607

出版社名 ベストセラーズ
出版年月 2020年1月
ISBNコード 978-4-584-12607-3
4-584-12607-0
税込価格 990円
頁数・縦 237P 18cm

商品内容

要旨

サイバー攻撃に対し、我々一般人が実感できるのは、海外から送られてくる怪しげなメールくらいだろう。だが現実には、それらをクリックすることであなたのパソコンが乗っ取られ、それを踏み台にして日本の企業や政府関連施設、各種インフラなどがサイバー攻撃される可能性が大いにある。事実、アメリカはイランの核施設をマルウェアで乗っ取り、遠隔操作で破壊した。2014年、マルウェアに感染していたことが発覚した高速増殖炉もんじゅが、もしも同じ運命をたどっていたら?

目次

第1章 イントロダクション―サイバー攻撃とは何か?
第2章 2019年サイバー問題―サイバーセキュリティの現在地
第3章 アメリカのサイバー戦略―世界最強軍団の実態
第4章 世界を襲う中国ハッカー軍団―すべてを盗み尽くす軍人ハッカーたち
第5章 悪の枢軸―ならず者たちのサイバー空間
第6章 脅威をばらまくロシアの暗躍―闇フォーラムでサイバー兵器を売買するハッカーたち
第7章 変革期にある世界のスパイ工作―CAI、MI6、モサドほかスパイ組織のサイバー利用
第8章 取り残される日本―日本にある足かせと「サイバーの傘」

出版社・メーカーコメント

●北朝鮮のミサイルはアメリカがウイルスを使って落としていた●マルウェアに感染した高速増殖炉もんじゅが遠隔操作で破壊されたら●京アニを襲撃した青葉容疑者もダークウェブ「トーア」を使っていたIoT化が進むなか、すべての電子機器が一斉に乗っ取られるリスクも大いに高まっている。今年10月には、危機感を募らせた日本政府は日本のインフラがサイバー攻撃にあった場合、その報告を義務づける法案を採択(全然報道されていないが)。事実、高速増殖炉もんじゅがマルウェアに感染していたこともあり、日本も決して対岸の火事ではない。本書はこれら現在のサイバー戦争のフロントラインを追い、詳しく解説。そのうえで日本はどうするべきなのかを問うものである。

著者紹介

山田 敏弘 (ヤマダ トシヒロ)  
国際ジャーナリスト。米マサチューセッツ工科大(MIT)元フェロー。講談社、ロイター通信、ニューズウィーク日本版などに勤務後、MITを経てフリーに。ニューズウィーク日本版やフライデー、週刊文春、週刊新潮、週刊ポスト、週刊現代などにて記事を執筆する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)