商品内容
要旨 |
言葉に関する無知は論理に関する無知である。差別語、不快語、不適切語…、こういったものが、文化も歴史も国際政治もそして論理さえも無視した空虚なレッテルだとわかるだろう。言葉に関する無知は、文化に関する無知であり、歴史に関する無知であり、そして冷厳な国際政治に関する無知であり、そもそも論理に関する無知である。本書は言葉についてのエッセイ集である。私は言葉について何ほどのことも知らない。文化についても歴史についても国際政治についても、無知浅学である。それでもなお、このような本を上梓するのは、ただ一つ知っていることがあるからだ。ロゴスの名はロゴスであると。 |
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目次 |
カメラに「フイルム」を入れるのが日本式なのだ |
出版社・メーカーコメント
日本語は乱れている。病気に喩えれば、日本語は重篤かもしれない。名の混乱は、パラダイムの混乱。孔子にならい、呉智英も言う。「必ずや名を正さんか」と。「言葉と思想」「言葉と文化」について知の面白さを開示する。目からウロコが落ちる知的エッセイの名著全4冊を【増補新版】同時刊行! 各紙で絶賛された呉智英「正しい日本語」シリーズ、待望の令和最新版がベスト新書で堂々発売!