• 本

眩惑夫人

ベストセラーズ文庫 P268

出版社名 ベストセラーズ
出版年月 2015年5月
ISBNコード 978-4-584-39368-0
4-584-39368-0
税込価格 1,078円
頁数・縦 341P 15cm

商品内容

要旨

柏木妙子は和服の似合う貞淑な人妻だった。結婚して10年にもなるのに、夫に全裸を曝したこのない妙子が不倫に走ったのは、夫がSMプレイを提案したからだった。新進建築デザイナーの矢野伸介から濃厚な愛戯で究極の悦びを教えられ、隠された情念に火を点けられる。次に伸介が要求したのは、夫に拒絶したSM行為だった。羞恥と屈辱に呻きながら、妙子は恍惚の階段を昇っていく。縛り、鞭、フェラ、アヌスの悦び、それは奴隷としての調教に他ならない。物語は伸介の新婦典子、レズペットのしのぶを交えて狂乱の媚肉の迷宮へと突き進んで行く。

おすすめコメント

残酷な三角関係とアナルSEXに狂乱し、出口のない迷路へと墜ちてゆく美貌の人妻。倒錯文学の巨人・千草忠夫、入魂の問題作。読みきり一巻本。

著者紹介

千草 忠夫 (チグサ タダオ)  
生年月日、経歴などは不詳。『奇譚クラブ』の読者懸賞小説に応募し、1960年に「雌雄」で鮮烈なデビューを飾る。以後、数々の雑誌において「九十九十郎」「珠洲九」「乾正人」などの筆名で次々と話題作を発表。「千百蘭」の名でイラストも描いた。三五年間の執筆活動で中短編(二〇〇枚未満)330、長編120以上という旺盛な執筆活動を展開。その流麗な筆致と残酷なまでの被虐美の追求が熱烈に支持された。1995年1月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)