• 本

21世紀の資本

出版社名 みすず書房
出版年月 2014年12月
ISBNコード 978-4-622-07876-0
4-622-07876-7
税込価格 6,050円
頁数・縦 608,98P 22cm

内容詳細

要旨(情報工場提供)

欧米や日本など、世界の多くの先進国が直面しているのが「格差」の問題だ。先進国のみならず、現在の新興国と呼ばれる国々でも、いずれ解決の迫られる課題になることは間違いない。本書の著者である1971年フランス生まれの若き経済学者は、「r>g」という不等式を示す。これは、現代資本主義の原理から、格差拡大は不可避であることを証明する公式だ。著者は、先進諸国における過去200年間にわたる富の分配の変遷に分析を加え、精緻な論理のもと、この不等式で表わされる21世紀の資本主義の姿を明らかにしている。そして、その格差を縮小するためには何をすればいいのか、現段階での解決策を示す。2013年にフランスで刊行された本書の原書は2014年4月に英訳版が出版されると、米国で重厚長大な学術書としては異例の大ベストセラーになった。著者は現在、パリ経済学校経済学教授および社会科学高等研究院(EHESS)経済学教授を務める。

(要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2015年1月7日])

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商品内容

要旨

資本収益率が産出と所得の成長率を上回るとき、資本主義は自動的に、恣意的で持続不可能な格差を生み出す。本書の唯一の目的は、過去からいくつか将来に対する慎ましい鍵を引き出すことだ。

目次

第1部 所得と資本(所得と産出
経済成長―幻想と現実)
第2部 資本/所得比率の動学(資本の変化
古いヨーロッパから新世界へ
長期的に見た資本/所得比率
21世紀における資本と労働の分配)
第3部 格差の構造(格差と集中―予備的な見通し
二つの世界
労働所得の格差
資本所有の格差
長期的に見た能力と相続
21世紀における世界的な富の格差)
第4部 21世紀の資本規制(21世紀の社会国家
累進所得税再考
世界的な資本税
公的債務の問題)

出版社
商品紹介

経済的格差についての議論に大変革をもたらしつつある、世界的ベストセラー。

著者紹介

ピケティ,トマ (ピケティ,トマ)   Piketty,Thomas
1971年、クリシー(フランス)生まれ。パリ経済学校経済学教授。社会科学高等研究院(EHESS)経済学教授。EHESSおよびロンドン経済学校(LSE)で博士号を取得後、マサチューセッツ工科大学(MIT)で教鞭を執る。2000年からEHESS教授、2007年からパリ経済学校教授
山形 浩生 (ヤマガタ ヒロオ)  
1964年東京生まれ。東京大学都市工学科修士課程およびMIT不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務、途上国援助業務のかたわら、翻訳および各種の雑文書きに手を染める
守岡 桜 (モリオカ サクラ)  
翻訳家
森本 正史 (モリモト マサフミ)  
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)