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みんなにお金を配ったら ベーシックインカムは世界でどう議論されているか?

出版社名 みすず書房
出版年月 2019年10月
ISBNコード 978-4-622-08844-8
4-622-08844-4
税込価格 3,300円
頁数・縦 214,27P 20cm

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要旨

「AIに仕事が奪われる」こと、あるいは経済格差と貧困の問題への対策として、近年とみに現実味を帯びてきた社会制度に「ベーシックインカム」がある。政府がすべての国民に一律に、生活に最低限必要な額の現金を支給する、というシンプルかつ大胆な制度だ。実際に、どんな議論が行われているのか。本書では、さまざまな領域の有識者や研究者、あらゆる立場の政治家などがこぞって支持を表明し、すでにいくつかの国や地域で実証実験などが始まっている「ユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)」について、多角的に論じている。そもそも何を目的としているのか、どんなメリットが期待され、いかなるデメリットが指摘されているのか。さまざまな既存の議論や研究を紹介しつつ、なおかつ著者自身のインドなどUBI導入が検討される貧困地域等での取材や調査同行を踏まえ、UBIの可能性を探っている。著者は、The Atlantic誌の寄稿編集者。New York Times、the New York Times Magazineなどにも寄稿しており、CNN、NPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)などにも多数出演している。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2019年11月20日]

商品内容

要旨

未来は「発明」できるのか。インド僻村の農民、ホームレス・シェルターの失業者、シリコンバレーのテクノロジー投資家、ファストフードで働くシングルマザー、賛否両論の政治家から経済学者まで―世界の多様な人々を取材し、その可能性と問題点を報告。フィナンシャルタイムズ「ビジネスブック・オブ・ザ・イヤー」候補。

目次

1 トラックが無人で走る世界―AIとUBI
2 働くことはみじめなこと、つまらないこと―経済的不平等とUBI
3 働くことへの執着と思い入れ―仕事とUBI
4 貧困をテクノロジーでハックする―世界的貧困とUBI
5 ツギ当ての貧困対策―インドのUBI
6 崖っぷちにしがみつく暮らし―福祉政策とUBI
7 格差と差別の歴史―人種差別とUBI
8 彼女たちの10兆ドル―女性とUBI
9 共生を成り立たせるために―多様性とUBI
10 毎月1000ドル―UBIの財源

著者紹介

ローリー,アニー (ローリー,アニー)   Lowrey,Annie
The Atlantic誌の寄稿編集者。New York Times、the New York Times Magazine、Slateなどにも寄稿している。CNN、NPRなどにも出演多数
上原 裕美子 (ウエハラ ユミコ)  
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)