商品内容
要旨 |
江戸時代の和歌史において、とりわけ前期から中期にかけて圧倒的に優位な位置を占めていたのは、堂上の歌人たちであった。しかしながら、これまで堂上家の歌論・歌学は、近世文学研究においても和歌文学研究においても、一般に等閑に付されてきた。それも無理からぬことであって、拠るべきテキストさえ満足に整備されていないのが現状である。そこで、本書では近世堂上歌学の全貌を明らかにするために、未翻刻の重要な作品を多く集め、また、既に翻刻のある作品についても改めて底本を吟味し、基礎的な本文を提供することを企図した。書目の選定にあたっては、述者が代表的な歌人であること、内容が充実していること、未翻刻であること等をおおよその基準とし、下限は堂上家が実質的に優位を保った十八世紀後期までとした。 |
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目次 |
和歌秘決 |