海が浮き彫りにする人間のくらしと営み。海の遊牧民「ヴェズ」の暮らしに身をおく中で、著者自ら発見していくフィールドワークの方法論。

第１章　人にとって海とはなにか―問題を立てる
第２章　調査地をめざして―居場所を探す
第３章　話しかけてもらいたい―住みこみ調査の開始
第４章　村の暮らしが見えてきた―資料を集める
第５章　首都アンタナナリヴまでの道のり―調査に備える
第６章　二十年後のマダガスカル―研究を展望する

フィールドワークのおもしろさを伝える「フィールドワーク選書」。第８巻は小さな漁村で解明かす海と人との豊かな関係。