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術数学の思考 交叉する科学と占術

京大人文研東方学叢書 5

出版社名 臨川書店
出版年月 2018年10月
ISBNコード 978-4-653-04375-1
4-653-04375-2
税込価格 3,300円
頁数・縦 278,3P 20cm

商品内容

要旨

科学と迷信が峻別されない時代において、その境界領域にはどのような思考が発揮されていたのか―自然科学の諸分野が『易』を中核とする占術と複合した中国特有の学問「術数学」。先秦に「方術」と呼ばれた自然探究の学問が、漢代思想革命を経て「術数学」へと変容する過程を描きながら、自然の摂理にもとづく社会のあり方、人間の生き方を追求した中国的思考のルーツにせまる。

目次

序論 中国科学の新展開―術数学という研究領域
第1部 術数学のパラダイム形成(陰陽五行説はいかに形成されたか
物類相感説と精誠の哲学)
第2部 漢代思想革命の構造(原始儒家思想の脱構築
漢代の終末論と緯書思想)
附録 術数学研究を振り返って(参考文献)

著者紹介

武田 時昌 (タケダ トキマサ)  
1954年大阪府生まれ。京都大学工学部卒業、文学研究科博士課程中退。文学部助手、信州大学助教授を経て、京都大学人文科学研究所教授。専門は中国科学思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)