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消えるオス 昆虫の性をあやつる微生物の戦略

DOJIN選書 66

出版社名 化学同人
出版年月 2015年6月
ISBNコード 978-4-7598-1666-2
4-7598-1666-6
税込価格 1,760円
頁数・縦 206P 19cm

商品内容

要旨

オスをメスに性転換させる、役に立たないオスを殺してしまう、交尾なしで子どもを産めるようにさせる…。これらはすべて昆虫の細胞に共生している細菌「ボルバキア」が行う宿主操作の例だ。なぜボルバキアは宿主の性や生殖を操作する必要があるのだろうか。宿主はボルバキアにやられっぱなしなのだろうか。こういった現象を人類のために利用する方法はないだろうか。本書では、性と寄生をめぐって近年明らかとなってきた、躍動的な生物の世界を紹介する。

目次

序章 オスがいなくなる!?
第1章 覆される性
第2章 遺伝子の戦い
第3章 宿主の性を操作する微生物ボルバキア
第4章 ボルバキアの勢力拡大
第5章 種の興亡
第6章 暴走するゲノム
第7章 共生微生物と宿主との相利共生関係
第8章 共生微生物を利用して何ができるか?
終章 自然を理解することの意味

著者紹介

陰山 大輔 (カゲヤマ ダイスケ)  
1973年、兵庫県生まれ。97年、東京大学農学部農業生物学科卒業、2002年、東京大学大学院農学生命科学研究科生産・環境生物学専攻博士課程修了。博士(農学)。現在、国立研究開発法人農業生物資源研究所昆虫微生物機能研究ユニット主任研究員。専門は、応用昆虫学、進化生物学。おもな研究内容は、細胞内共生微生物による昆虫宿主の生殖操作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)