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キャンパスの戦争 慶應日吉1934−1949

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2023年3月
ISBNコード 978-4-7664-2867-4
4-7664-2867-6
税込価格 2,970円
頁数・縦 271P 21cm

商品内容

要旨

このキャンパスは戦場とつながっていた―。目映い光に溢れる「理想的学園」はやがて、アジア・太平洋戦争へと巻き込まれていく。青春を謳歌していた慶應義塾大学の予科生たちがが学ぶモダンな校舎は、いかにして兵士たちが行き交う空間となったのか。連合艦隊司令部地下壕で知られる日吉キャンパスの誕生より米軍からの返還までを描く「戦争とキャンパス」の昭和史。

目次

第1章 理想的学園の建設 1923‐1934
第2章 クラシックとモダン 日吉第一校舎の肖像
第3章 予科の教育(前編) 予科生の日常の変遷
第4章 予科の教育(後編) 塾生のライフ・スタイル
第5章 学徒出陣まで 日米開戦と予科生
第6章 上原良司の「自由」 予科教育と学徒兵
第7章 陸の海軍 迷彩の校舎
第8章 キャンパスの戦争

出版社・メーカーコメント

あの頃、僕のキャンパスは戦場とつながっていた。――“理想的学園”として建設された日吉キャンパスはやがて「陸に上がった連合艦隊」の司令部となり、否応なしに戦争にまきこまれていく。往時の慶應予科生たちはそんな「戦争の時代」をどう生きたのか? 慶應義塾高校校長の著者が、予科時代の日吉キャンパスを徹底研究し、戦争とキャンパスの関係を解き明かす。

著者紹介

阿久澤 武史 (アクザワ タケシ)  
1988年慶應義塾大学文学部国文学専攻卒業。90年同大学院文学研究科修士課程修了。同年慶應義塾高等学校国語科教諭として赴任。96年慶應義塾ニューヨーク学院教諭。2002年〜現在慶應義塾高等学校教諭。慶應義塾大学教養研究センター所員(大学で「日吉学」を担当)。福澤諭吉記念慶應義塾史展示館所員。日吉台地下壕保存の会会長。日吉台地下壕をはじめ慶應義塾日吉キャンパス内の戦争遺跡ならびにその時代の塾史研究に携わる。2022年10月慶應義塾高等学校長に就任。専門は古代国文学、戦争遺跡研究、慶應義塾史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)