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ナチス・ドイツとフランス右翼 パリの週刊紙『ジュ・スイ・パルトゥ』によるコラボラシオン

出版社名 彩流社
出版年月 2015年6月
ISBNコード 978-4-7791-2128-9
4-7791-2128-0
税込価格 4,400円
頁数・縦 319P 22cm

商品内容

要旨

1930年代、国際情報紙から親ファシズムのメディアへ―パリの極右週刊紙の誕生とその展開。敗戦と占領という特殊な事情のヴィシー時代。「ふつう」ではない状況下だからこそ、そこに生きる人びとの言動には、その「本質」が滲み出てくる。フランスの「ナショナリスト」たちは、なぜ対独協力を選択したのか。本書に登場する人物のことばや行動には、すべての者のうちに巣くう「弱い」部分や「邪なもの」の実相を解きほぐす手掛かりがある。

目次

第1章 メディア史のなかの『ジュ・スイ・パルトゥ』
第2章 一九三〇年代における『ジュ・スイ・パルトゥ』のドイツ観
第3章 ピエール・ガクソットと『ジュ・スイ・パルトゥ』の分岐点
第4章 対独協力ジャーナリズムの形成と『ジュ・スイ・パルトゥ』の再刊
第5章 『ジュ・スイ・パルトゥ』の協力主義イデオロギー
第6章 「あるべき国家像」をめぐって―AFとJSP

おすすめコメント

1930 年代、国際情報紙から対独協力主義メディアへ―― パリの極右週刊紙の誕生とその展開を探求する。敗戦と占領という特殊な事情に条件づけられたヴィシー時代。「ふつう」ではない状況下だからこそ、そこに生きた人びとの言動には、その本質が滲み出てくるのではないか。人間の本質を探究したいという根源的問題意識から見れば、協力主義を選択したブラジヤックやルバテ、クストーだけでなく、ガクソットやモーラスを含め、本書に登場する人物のことばや行動には、人間たるすべての者のうちに巣くう「弱い部分」や 「邪なもの」の実相を解きほぐす手掛かりがある。

著者紹介

南 祐三 (ミナミ ユウゾウ)  
1979年大阪生まれ。早稲田大学教育学部地理歴史専修卒業後、同大学大学院文学研究科史学(西洋史)専攻修士課程・博士後期課程に進学し、博士(文学)早稲田大学の学位を取得。同大学文学学術院助手を経て、早稲田大学、東京学芸大学、聖学院大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)