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万引き依存症

出版社名 イースト・プレス
出版年月 2018年9月
ISBNコード 978-4-7816-1705-3
4-7816-1705-0
税込価格 1,650円
頁数・縦 258P 19cm

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要旨

1日あたりの被害総額が約13億円にも達するという「万引き」。軽く見られがちだが、日本経済全体にも影響を及ぼす深刻な犯罪であり社会問題といえるだろう。実はこの万引き、貧困や高齢者の認知症の他に、アルコール・ギャンブルなどと同様、ストレスや生きづらさなどから来る「依存症」が原因であることも多いのだという。本書では、金銭的・物質的に困窮しているわけではないのに、窃盗衝動が制御できずスーパーなどで少額の万引きを繰り返し、「万引きGメン」や警察に逮捕され更生を誓ったとしても再発する、といった状態を「万引き依存症」と名づける。そしてその実態や要因、再発防止策などを、ソーシャルワーカーとして対象者の支援にあたる立場から解説、分析。実際の“症例”を多数紹介しながら、他の依存症とも共通するポイントをおさえながら再発防止のヒントも提供している。著者は精神保健福祉士・社会福祉士で、アジア最大規模といわれる依存症施設である大森榎本クリニックの精神保健福祉部長を務める。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2018年10月24日]

商品内容

要旨

被害総額1日約13億円!なぜ繰り返す?どうすれば止められる?自分や家族が、いつかなるかもしれない。依存症の専門家が解き明かす、万引き依存の実態。

目次

第1章 万引きを繰り返す人たち
第2章 被害者が見えづらい深刻な犯罪
第3章 なぜ女性が多いのか
第4章 なぜやめられず、エスカレートするのか
第5章 高齢者と摂食障害と万引き
第6章 「万引きしない自分」に変わるために
第7章 特別対談 伊東ゆう(万引きGメン)×斉藤章佳

おすすめコメント

1日の万引き被害額は15億円!年間総被害額5.000億円!万引きは古くて新しい社会問題である。万引き(窃盗)は「痴漢」と同じく、世の中で軽視されている犯罪だ。 万引きは「貧困」が原因ではない。「クレプとマニア」というワードも広まりつつある。依存症の専門家であり、話題の書『男が痴漢になる理由』著者による、万引き依存症の実態。

著者紹介

斉藤 章佳 (サイトウ アキヨシ)  
精神保健福祉士・社会福祉士。大森榎本クリニック精神保健福祉部長。1979年生まれ。大学卒業後、アジア最大規模といわれる依存症施設である榎本クリニックにソーシャルワーカーとして、アルコール依存症を中心にギャンブル・薬物・摂食障害・性犯罪・虐待・DV・クレプトマニアなどさまざまなアディクション問題に携わる。その後、2016年から現職。専門は加害者臨床で「性犯罪者の地域トリートメント」に関する実践・研究・啓発活動を行っている。また、大学や小中学校では薬物乱用防止教育など早期の依存症教育にも積極的に取り組んでおり、全国での講演も含めその活動は幅広く、マスコミでも度々取り上げられている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)