ドリーム・ハラスメント 「夢」で若者を追い詰める大人たち
イースト新書 124
出版社名 | イースト・プレス |
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出版年月 | 2020年6月 |
ISBNコード |
978-4-7816-5124-8
(4-7816-5124-0) |
税込価格 | 946円 |
頁数・縦 | 278P 18cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 「夢を持って生きる」という言葉には、きわめてポジティブな響きがある。しかし、「夢」は、人生や仕事に必須のものなのだろうか。教育現場やキャリア支援では、「夢=将来めざす仕事」を持つことが推奨され、それが若者たちには夢を強要しているようにも感じられるようだ。それは正しいことなのだろうか? 本書では、若者を中心に、「夢」を持つことを強要していると感じられ、夢を持たないことで劣等感に苛まれたり、不利な扱いをされる現象を「ドリーム・ハラスメント」と名づける。そして、それがなぜ問題か、どうして現代社会でそういったハラスメントが横行するようになったか、などを実際の若者たちの声を引用しながら、多角的に述べている。また、「夢を持つこと」も尊重するとし、夢を持つにはどうすればいいかを、キャリア理論をもとに解説する。著者は、リクルートにて自社の新卒採用や他社採用支援業務などを担当した後、現在は多摩大学の事務職員としてキャリア支援を行っている。大学以外でも、自らが手掛ける中学、高校(生徒・保護者・教員)向けキャリア講演活動は延べ56回・13,000人を超える。 |
商品内容
要旨 |
犯行の凶器は、「夢」でした。タチの悪い悪意無き共犯者たちによる「夢を持て」の大合唱。その陰に隠れて黙殺されてきたドリーム・ハラスメントという実態。数々のインタビュー・文献調査から浮き彫りになったのは、夢を持てずに苦しむ直接的被害者と、意外な間接的被害者の存在。誰も夢から逃れられないのに、誰も夢の持ち方は教えてくれない。夢に支配されない生き方も提示されない。只々「夢は善」と妄信させるだけ。夢を持てないとヒトは死ぬのか。そんなにも社会は生きづらいのか。教育関係者自らが、教育界の長年のタブーをえぐり出す。 |
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目次 |
第1章 夢に食い殺される若者たち(どこへ行っても夢まみれの社会 |
おすすめコメント
悪意なき大人たちによる「夢を持て」の大合唱。そのことに多くの若者たちが苦しめられている。教育関係者も本音では気づいていないがらも、語られることがない、ドリーム・ハラスメントの実態を、数々のインタビューと歴史的な経緯などから紐解く。