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医療者たちの燃え尽き症候群

出版社名 青土社
出版年月 2025年10月
ISBNコード 978-4-7917-7740-2
4-7917-7740-9
税込価格 3,960円
頁数・縦 365,14P 19cm

商品内容

要旨

燃え尽き症候群の専門家は、ある日気づいた―自分自身が燃え尽きているのだと。強迫性障害をかかえる研修医、復職後のPTSDになやむ看護師、パンデミック下の極限状態で追い詰められていく医療者たち、そしてかれらの語りに耳を傾けつづける精神科医ジェシー。それぞれが自身の内面と向き合うことで浮かびあがってきたものとは…。エッセンシャルワーカーの見えざる苦悩を繊細にえがく、迫真のエッセイ。

目次

幼少期からの完璧主義―競争溢れる教室
研修医ルークと強迫性障害―ハッピーバースデーを三回
精神科医の道を選んだわけ―病気ではなく、人を診る
医学部志望のナヤとパニック発作―医科大学入学試験を控えて
救急医メーガンの数十年ぶりの涙―ヒーローは感情を持たない?
“運命の”セラピスト、ミラー先生―「心のメンテ木曜日」
妊娠中の看護師ジャネット―集中治療室への「配置転換」
必要とされる存在でありたい―セルフケアの宿題
悪しき医療文化―レジリエンス神話
ミラー先生へのホットライン―コロナ病棟からの精神科依頼
まずは“怒り”から―セルフ・コンパッションのすすめ
「私、ギリギリで通ったの」―自己開示の力
本当の意味の休息―患者を忘れたことの罪悪感
パンデミック下のトラウマ―復職前のジャネット
何かがおかしい―休めない休暇
ミラー先生の告白―偏見は自分の中にも
身体的な問題?―かかりつけ医の診察
メンタルヘルスと医師への道―医師免許を失う恐怖
復職後のPTSD―無感覚という鎧
「私、完全に燃え尽きてるじゃない!」―濡れずに水の中を歩くようなもの
仕事以上の存在になる―与えることの代償
「助ける人」を支えること―医療に人間性を取り戻す

著者紹介

ゴールド,ジェシー (ゴールド,ジェシー)   Gold,Jessi
ペンシルベニア大学修士課程(人類学)のち、イエール大学博士課程(医学)修了。現在はテネシー大学健康科学センター精神科准教授をつとめる。『The New York Times』『The Atlantic』など一般向けメディアに幅ひろく寄稿。臨床医としても、医療従事者や研修医を中心に診療している
橋本 望 (ハシモト ノゾム)  
精神科医、医学博士。キングス・カレッジ・ロンドン精神医学研究所で依存症学課程を修了。現在は岡山県精神科医療センター臨床研究部長として、依存症に関する臨床・研究・教育・啓発活動に従事。NPO法人リカバリーポイント(岡山・鳥取ダルク)理事
橋本 信子 (ハシモト ノブコ)  
国際基督教大学人文科学科卒業。岡山大学文学研究科修士課程(米文学専攻)修了。元川崎医療福祉大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)