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アメリカはいかにして日本を追い詰めたか 「米国陸軍戦略研究所レポート」から読み解く日米開戦

草思社文庫 レ1−1

出版社名 草思社
出版年月 2017年2月
ISBNコード 978-4-7942-2260-2
4-7942-2260-2
税込価格 990円
頁数・縦 251P 16cm

商品内容

要旨

圧倒的な工業力格差を承知しながら、日本はなぜ真珠湾攻撃を決断したのか。なおも議論が尽きないこのテーマを、米国の国防政策専門家ジェフリー・レコード氏が分析。過重な経済制裁を加えて日本を「戦争か、米国への隷属か」の二者択一へと追い詰めたルーズベルト大統領の外交政策に開戦原因の一半があったと結論づける。これをまとめた「米国陸軍戦略研究所レポート」に、米側資料を駆使した日米関係史研究で注目される渡辺惣樹氏が詳細な解説を付す。開戦責任をひとり日本に帰し、内省的に語る戦後史観に修正を迫る、瞠目の書。

目次

米国陸軍戦略研究所レポート 日本の戦争決断一九四一年:その今日的教訓(日米開戦のプロセスを検証する
真珠湾攻撃とは何だったのか
日本の侵略とアメリカの反応―一九三七‐一九四一年
日本の判断の基礎となった仮定
日本の決断
失敗したルーズベルトの日本牽制
経済的な締めつけの代償
汲みとるべき七つの教訓)
解説 異様なルーズベルト外交と米国世論を理解できなかった日本外交:「米国陸軍戦略研究所レポート」解読のヒント(ルーズベルト政権の「邪悪な意思」の存在をめぐる論争
レコード論文の立ち位置とその主張
ハル・ノートの本質とハミルトン・フィッシュ下院議員の悔恨)

著者紹介

レコード,ジェフリー (レコード,ジェフリー)   Record,Jeffrey
米国における国防政策の専門家。米空軍大学教官。ベトナム戦争ではメコンデルタ地区における和平工作顧問として活躍、その後ロックフェラー財団の援助を受け、ブルッキングス研究所で外交政策を学ぶ。外交政策研究所およびハドソン研究所のシニア研究員。BDMインターナショナル社でも勤務。サム・ナン上院議員、ロイド・ベンツェン上院議員の立法アシスタントを経て、上院軍事委員会専門委員を務める。ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院で博士号を取得
渡辺 惣樹 (ワタナベ ソウキ)  
日本近現代史研究家。北米在住。1954年、静岡県下田市出身。77年、東京大学経済学部卒業。30年にわたり米国・カナダでビジネスに従事。米英史料を広く渉猟し、日本開国以来の日米関係を新たな視点でとらえた著作が高く評価される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)