• 本

ベストSF 2022

竹書房文庫 お6−3

出版社名 竹書房
出版年月 2022年9月
ISBNコード 978-4-8019-3212-8
4-8019-3212-6
税込価格 1,650円
頁数・縦 455P 15cm
シリーズ名 ベストSF

出版社・メーカーコメント

 トップを飾る酉島伝法「もふとん」は、もふもふしたふとんの話―ではなく、もふもふしたふとんのような生き物”膚団(ふとん)”の話。つづく吉羽善「或ルチュパカブラ」は山羊の血を吸うという未確認生物(UMA)チュパカブラの話ではなく―と思ったらやっぱりチュパカブラの話ですが、私たちが知るチュパカブラとはちょっと違うかも。豚が絶滅した未来の台湾を舞台にした溝渕久美子「神の豚」にはそこに存在するはずのない豚が出てきます。 ”へんないきもの”シリーズはまだまだ続き、太平洋戦争末期の北ボルネオ戦線に従軍した人間(考えてみればこれがいちばん”へんないきもの”かも)を描く高木ケイ「進化し損ねた猿たち」にはボルネオ・オランウータンが登場。異国つながりの津原泰水「カタル、ハナル、キユ」はハナル国の伝統音楽イムを核にした異文化SFですが、こちらにもラヴェンダーモンキー呼ばれる架空のサルが出てきて、重要な役割を果たす。感染症でつながる十三不塔「絶笑世界」では、意外な流行病の意外な特効薬(?)が発見される。円城塔「墓の書」は作中人物のお墓について論文スタイルで語り、”異常論文”の極北とも言うべき鈴木一平+山本浩貴(いぬのせなか座)「無断と土」では、架空のVRホラーゲームをめぐる怪奇論文というか論文怪談が展開される。第3回百合文芸小説コンテストSFマガジン賞受賞の坂崎かおる「電信柱より」は生物と無生物の境を超えた愛を描き、〈コミック百合姫〉の表紙に連載された伴名練「百年文通」は百年の時を超えた愛を描く。 以上、二〇二一年の日本が誇る短編SFのベストテン。ごゆるりとお楽しみください。――大森望「序」より

著者紹介

大森 望 (オオモリ ノゾミ)  
1961年、高知市生まれ。京都大学文学部卒。翻訳家、書評家、SFアンソロジスト。責任編集の『NOVA』全10巻で第34回日本SF大賞特別賞、第45回星雲賞自由部門受賞。共編の“年刊日本SF傑作選”全12巻で第40回日本SF大賞特別賞受賞。『ゲンロン大森望SF創作講座』主任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)