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「ホームレス」襲撃事件と子どもたち いじめの連鎖を断つために

出版社名 太郎次郎社エディタス
出版年月 2009年8月
ISBNコード 978-4-8118-0728-7
4-8118-0728-6
税込価格 2,420円
頁数・縦 429P 19cm

商品内容

要旨

がんばれない自分、うまくやれない自分。その最大「最低」の象徴として、子どもたちは「ホームレス」の人びとの姿を嫌悪し、憎悪する―。野宿者襲撃は、学校でのいじめの延長線上にある。

目次

第1部 “ゼロ”―大阪「道頓堀川ホームレス殺人」事件1995‐1997(“事件”の原風景(被災地・神戸の金髪少年
道頓堀の“橋の子”たち
「人間」の街・釜ヶ崎
路上に生きた命)
“弱者いじめ”の連鎖(“いじめ連鎖”という地獄
奪われた自尊感情
拘置所から届いた手紙
いじめる側の真意
強者からの断罪
いのちへの謝罪))
第2部 野宿者と子どもたち―川崎の取りくみ1995‐1997(路上から教室へ
大人たちの自問
子どもたちの本音
共生の場)
第3部 いじめの連鎖を断つために―いま、なにができるか1997‐2009(二〇〇九年、冬
暴発する怒り
殺したものと殺されたもの
自尊感情の回復
今、私たちにできること)
エピローグ 大切なただ一人のきみへ
巻末資料 野宿者襲撃事件・略年表

出版社・メーカーコメント

「道頓堀事件」から14年。子どもたちによる「ホームレス」襲撃はやまない。ときに命さえ奪う弱者嫌悪の根源に迫り続けたルポ。川崎の教育現場での取り組みを第 II 部に、この10年の事件と新たな取り組みを第 III 部に。前著に大幅加筆した完全保存版。 ; ;

著者紹介

北村 年子 (キタムラ トシコ)  
ルポライター、ノンフィクション作家。1962年、滋賀県生まれ。デビュー作『少女宣言』(長征社・1987)が大きな話題を呼ぶ。以後、女性・子ども・ジェンダーをおもなテーマに取材・執筆活動をすすめ、近年は「いじめ」「ホームレス問題」についての講演や、子育て・子育ち支援のセミナー、自己尊重ワークショップなども精力的におこなっている。2008年、「ホームレス問題の授業づくり全国ネット」を呼びかけ、共同代表となって立ち上げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)