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原発と祈り

ダ・ヴィンチブックス 価値観再生道場

出版社名 メディアファクトリー
出版年月 2011年12月
ISBNコード 978-4-8401-4326-4
4-8401-4326-9
税込価格 1,320円
頁数・縦 165P 19cm

商品内容

要旨

いまだ続く原発問題をどのように捉え、震災後も不安が続く日本でどのように暮らしていくのか。悲しみや怒りにとらわれて心が壊れてしまいそうな時、心と身体を整えるための「祈り」の力とは?―。

目次

第1章 原発と鎮魂
第2章 ゴジラと原発
第3章 原発と祈り
第4章 祈りと呪詛
第5章 放射能と進化
第6章 転化する病
第7章 ショッカー化する人々
第8章 今を生きるための心構え

出版社・メーカーコメント

この震災は私たちに一体どんな問いを投げかけているのだろうか。思想家、精神科医、作家が緊急鼎談。原発問題をどう捉え、震災後の世の中をいかに生きるか。怒りや正義ではなく祈りの力を原動力に、日本人の心・体・知を鍛え、ととのえるための対話集。雑誌『ダ・ヴィンチ』連載「価値観再生道場 これなんぼや?〜東日本大震災緊急スペシャル鼎談」をまとめて書籍化。内田 荒ぶる神の火を鎮めるには、ちゃんとした鎮魂、「原発供養」が必要なんだよね。それは廃炉の作業にかかわる人にも繋がってくる。名越 「祈ることしかできませんから祈ります」っていうネガティブな祈りは効かないんですよ。すごくポジティブなもののようにして捉えてやっと効きだす。僕ら煩悩の塊だから。橋口 原発にはもう祈らずにはいられなかった。祈るべきだと心から思ったし。祈るしかできないなんて、ひ弱なこと言ってられないんです。(第3章「原発と祈り」より)内田「ゴジラ」を「原発」に置き換えると福島の原発と同じ話になる。名越 ウルトラマンって仏さんみたいな顔してませんか? 橋口 ゴジラと原発供養が、つながるんですか? (第2章「ゴジラと原発」より

著者紹介

内田 樹 (ウチダ タツル)  
1950年東京生まれ。思想家。神戸女学院大学名誉教授。凱風館館長。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。2007年『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で第6回小林秀雄賞を、10年『日本辺境論』(新潮新書)で新書大賞2010を受賞
名越 康文 (ナコシ ヤスフミ)  
1960年奈良県生まれ。精神科医。専門は思春期精神医学、精神療法。臨床に携わる一方で、テレビ・コメンテーター、雑誌連載、映画評論、漫画分析などさまざまなメディアで幅広く活躍中
橋口 いくよ (ハシグチ イクヨ)  
1974年鹿児島県生まれ。作家。舞台『少年ハリウッド』(原案『原宿ガール』)脚本・作詞も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)