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ようこそ!富士山測候所へ 日本のてっぺんで科学の最前線に挑む

出版社名 旬報社
出版年月 2023年10月
ISBNコード 978-4-8451-1840-3
4-8451-1840-8
税込価格 1,760円
頁数・縦 192P 19cm

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要旨

日本の最高峰・富士山の頂上に、四つの建物からなる「富士山測候所」と呼ばれる施設がある。1932年に同山頂東安河原に設置された「中央気象台臨時富士山頂観測所」を起源とする同施設は現在、「富士山特別地域気象観測所」として気象データの自動観測が行われるほか、さまざまな研究活動が行われている。本書では、名称や役割が変わった今でも「富士山測候所」として親しまれる気象庁の施設について、その歴史や困難を乗り越えた人々のエピソードをにたどるとともに、現在夏季2か月間のみ行われている、高所ならではの先端的な研究活動を紹介している。3,776メートルの高さにある富士山頂は、「自由対流圏」という大気の層に含まれる。自由対流圏では、地上の人間活動の影響を受けにくいため、地球レベルの大気の状態(二酸化炭素の濃度、オゾン、汚染物質など)を観測できる。著者は1967年広島県生まれのフリーライター。歴史やビジネス、教育などの分野で活躍している。著書に『人がつくった川・荒川』(旬報社)などがある。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2023年11月15日]

商品内容

目次

1 富士山測候所の歩みと、測候所に関わってきた人たち(富士山のてっぺんで気象観測が始まった
富士山を台風から日本を守る「砦」にする
富士山測候所職員の大切だけど、大変な仕事と生活
富士山観測所を守れ!立ち上がった科学者たち)
2 富士山測候所は日本一高いところにある研究所(人間のおこないが地球にどんな影響を与えているかを知るために、富士山頂で二酸化炭素を計測(野村渉平先生)
国境をこえて飛んでくるオゾンを富士山頂でキャッチ(加藤俊吾先生)
富士山の空でマイクロプラスチックを発見!(大河内博先生)
微生物が雲をつくっている!?富士山頂で氷晶核を測る(村田浩太郎先生)
「富士山に登ると人の体はどうなる!?」を科学する(山本正嘉先生)
富士山測候所は世界で最先端の雷研究ができる場所(安本勝先生))

著者紹介

長谷川 敦 (ハセガワ アツシ)  
1967年広島県生まれ。大学生のときに出版関係の会社でアルバイトを開始し、そのまま就職。26歳のときに「世の中で起きているいろんな問題の原因や解決策を、自分で調べ、考え、書く仕事がしたい」と思い、会社をやめてフリーライター(一つの会社に属さずに、いろいろな会社と契約を結んで、個人で書く仕事をやっている人のこと)になる。今は、歴史やビジネス、教育などの分野の仕事が多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)