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天気と海の関係についてわかっていることいないこと ようこそ、そらの研究室へ

BERET SCIENCE

出版社名 ベレ出版
出版年月 2016年5月
ISBNコード 978-4-86064-473-4
4-86064-473-5
税込価格 1,980円
頁数・縦 327P 19cm

商品内容

要旨

天気は空を見ているだけではわからない。海を知れば、天気の本当の姿を知ることができる。海は日々の天気に大きな影響を与えています。空と海は密接につながっているのです。新進気鋭の研究者たちが、天気と海の不思議な関係に迫る!

目次

第1章 黒潮と空の研究
第2章 海と梅雨の研究
第3章 海と台風の研究
第4章 東京湾と空の研究
第5章 北極の海と空の研究
第6章 熱帯の海と空の研究
第7章 宇宙と船から見た海と空の研究
第8章 コンピュータの中の海と空の研究

おすすめコメント

近年、海が気象に影響を与えていることが少しずつわかってきました。南米沿岸の海面水温がいつもより高くなるエル・ニーニョは、日本に冷夏や暖冬をもたらすと考えられていますが、その詳しいメカニズムは謎が多く残っています。日本近海に目をうつしても、台風や梅雨前線の発達には海の存在が大きなカギを握っていますし、東京湾のような小さな海も内陸部の気象を左右します。このように海と気象は切っても切れない関係です。本書では、海と天気の関係について、以下の8つのテーマから探ります。第1章は、日本のすぐ南を流れる黒潮と気象の関係についてみていきます。第2章、第3章では、日本の天気を語るうえで避けては通れない、梅雨や台風と海の関係について解説します。第4章は、身近な海である東京湾が、都市の気象にどのような影響を与えるか考えます。第5章、第6章では、北極海や熱帯の海で起こっていることを紹介します。第7章、第8章は、難しい海での観測やコンピュータシミュレーションについて説明し、天気と海の関係をどのように探っているのか、その裏側を覗いてみたいと思います。気象学や海洋学の分野で活躍する新進気鋭の研究者たちが、それぞれの専門分野の最前線から海と気象の関係について迫ります。

著者紹介

筆保 弘徳 (フデヤス ヒロノリ)  
1975年生まれ。横浜国立大学教育人間科学部准教授。東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科主指導教員。博士(理学)。気象予報士。専門は気象学
和田 章義 (ワダ アキヨシ)  
1968年生まれ。気象庁気象研危所台風研究部主任研究官。博士(理学)。専門は台風、大気海洋相互作用。学際的な視点で台風の研究に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)