
落としの金七事件簿 名刑事が遺した熱き捜査魂
出版社名 | 産経新聞出版 |
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出版年月 | 2007年9月 |
ISBNコード |
978-4-86306-026-5
(4-86306-026-2) |
税込価格 | 1,760円 |
頁数・縦 | 319P 20cm |
商品内容
要旨 |
トリカブト事件、毒の“学説”を覆す。ホステス殺し、アリバイ崩した土埃。警官殺し、母の愛情を説いて完落ち。人情刑事の事件簿が蘇る。警視庁捜査一課に語り継がれる落としの名人・小山金七。捜査一筋に生き、病いに倒れ、そして静かに消えていった一人の刑事…。 |
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目次 |
序章 二つの重要事件と病魔(警察庁長官銃撃事件―平成七年三月 |
出版社 商品紹介 |
名刑事・小山金七。捜査一課の最後のデカとも言われた金七の人間味も浮き彫りにされる刑事物ノンフィクションの秀作。 |
おすすめコメント
平成12年3月末日、1人の刑事が57歳で亡くなった。彼は「落としの金七」の異名を持つ名刑事だった。今の警察に足りないもの、彼が遺していった熱き捜査魂をよみがえらせる。トリカブト事件での鮮やかな捜査指揮と取調べ。昭和61年に発生したトリカブト事件。この事件は、警察よりも週刊誌やテレビでも報道が先行した。警視庁も捜査をはじめるが、これを任されたのが金七だった。問題は、トリカブト毒を飲まされた被害者が、約2時間後に死んだという「2時間」の壁だった。毒性の強いトリカブトは、飲めばすぐに発症する。容疑者はこの2時間をタテにアリバイを主張した。このトリックを金七はどう見破ったか。「学説を覆せ」を合言葉に進められた捜査。金七らの捜査は、科学捜査のお手本とされるだけでなく、捜査に執念を燃やす刑事たちの魂がみえる。警察庁長官銃撃事件の未解決が心残り…。病魔に侵された金七が最後まで心にかけていたのが、警察庁長官銃撃事件だ。腸をやられて食事ものどを通らず、パンを流し込みながらの捜査だった。彼には、犯人が誰かを見極めるための材料があった。しかし、調べにたどりつく前に彼は逝ってしまう。捜査一課”最後のデカ”とも言われた金七の人間味も浮き彫りにされる刑事物ノンフィクションの秀作。