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海と生きる作法 漁師から学ぶ災害観

出版社名 冨山房インターナショナル
出版年月 2017年3月
ISBNコード 978-4-86600-025-1
4-86600-025-2
税込価格 1,980円
頁数・縦 293P 19cm

商品内容

要旨

三陸の漁師たちは海で生活してきたのではなく、海と生活してきた。今こそ、津波に何度も来襲された三陸沿岸に生き続けた漁師の、運命観、死生観、そして自然観に学ぶときではないか。「海と生きる」という意味を考える。

目次

1 三陸の海から(三陸の海と信仰
三陸の歴史と津波―海と人のつながり
「東北」の過去から未来へ向けて―津波と三陸沿岸をめぐって
津波と生活文化の伝承
自然災害から回復する漁業集落の諸相―東日本大震災と三陸漁村
三陸大津波と漁業集落―山口弥一郎『津浪と村』を受け継ぐために)
2 漁師の自然観・災害観(海の音の怪
津波と海の民俗
魚と海難者を祀ること
災害伝承と自然観)
3 海の傍らで津波を伝える(津波石の伝承誌
津波碑から読む災害観―人々は津波をどのように捉えてきたのか
災害伝承と死者供養
津波伝承と減災)
4 動き始めた海の生活(「情けのイナサ」を再び―仙台市若林区荒浜の漁業の再興
和船の復元と漁労の復興―閖上と歌津
海は一つの大きな生き物である)

著者紹介

川島 秀一 (カワシマ シュウイチ)  
1952年生まれ。宮城県気仙沼市出身。法政大学社会学部卒業。博士(文学)。東北大学附属図書館、気仙沼市史編纂室、リアス・アーク美術館、神奈川大学特任教授などを経て、東北大学災害科学国際研究所教授。著書に、『安さんのカツオ漁』(2015、第26回高知出版学術賞、冨山房インターナショナル)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)