マルクスとエンゲルスが共産党宣言を発表した1848年2月は、フランスでは2月革命で共和制政府ができ、ヨーロッパ各地に独立運動や民族運動が広がっていた。革命の余波を恐れたベルギー政府に追放された二人はパリへ。そして、祖国ドイツで民主化を求める革命運動に身を投じるが、やがて反動勢力の巻き返しによる弾圧で、イギリスに亡命し、エンゲルスによる物心両面の支えを得て、労働者のために世界的大書『資本論』を執筆し始めるマルクス。立ちはだかる壁を乗り越えて、未来を変えようと奮闘する二人の、熱い友情の歴史が始まる。