• 本

フォークナー、エステル、人種

出版社名 松籟社
出版年月 2017年3月
ISBNコード 978-4-87984-355-5
4-87984-355-5
税込価格 2,200円
頁数・縦 243P 20cm

商品内容

要旨

詩人として出発したフォークナーを、小説へと、そして南部社会と人種意識というテーマへと向かわせたものはなにか。後に妻となるエステル・オールダムとの共作、及び彼女の作品の分析を通じてこの問いに応答する本邦初のエステル論はじめ、フォークナー読解に新たな視点を導入する論考群。

目次

第1部 ヨクナパトーファ・サーガ以前のフォークナー(『大理石の牧神』における二人の母―月と大地、モードとキャロライン・バー
エステルの「星条旗に関わること」、エステルとフォークナーの「エリー」―エステルの作品がフォークナーに与えた影響について
『兵士の報酬』論)
第2部 エステルの三つの短編小説(「ドクター・ウォレンスキー」―ポーランド人とニューオーリンズの人形
「渡航」―五色のテープと富士の雪
「星条旗に関わること」―上海のアメリカ人)
第3部 一九五〇年代のフォークナー(「共産主義者」と「黒ん坊びいき」―『館』における階級と人種
フォークナーと公民権運動―フォークナーの一九五〇年代における人種問題に関する発言について)

著者紹介

相田 洋明 (ソウダ ヒロアキ)  
京都大学文学部卒業、同大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、大阪府立大学教授。専門はアメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)