越境者たちのロスアンジェルス
平凡社選書 190
出版社名 | 平凡社 |
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出版年月 | 1999年4月 |
ISBNコード |
978-4-582-84190-9
(4-582-84190-2) |
税込価格 | 2,750円 |
頁数・縦 | 286P 20cm |
商品内容
要旨 |
きらびやかで軽薄な、成り上がり都市LA。その剥きだしの「冷たさ」こそが、亡命者や移民など、「居場所」をもたないさまざまな越境者を惹きつけてきた。しかし個人の裸の生きざまは、エスニシティや国家という新たな統合の機軸にたちまち絡みとられていく。第2次大戦中、肩を寄せ合うように暮らしたドイツ系亡命知識人、新天地をめざして同じ空間を生きたアフリカ系と日系移民、「数」のうえでは最大であり、多文化主義の焦点となるヒスパニック系、故国との微妙な距離を保つ日本企業駐在員―かれら越境者は、この異端都市の肖像に独特の表情を刻みつづけてきた。その営みは20世紀という時代に何を残し、来るべき都市と人間社会の未来像に何を投げかけるのだろうか。 |
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目次 |
第1章 舞台としてのロスアンジェルス |