
次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?
河出文庫 し6−3
出版社名 | 河出書房新社 |
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出版年月 | 2006年3月 |
ISBNコード |
978-4-309-40786-9
(4-309-40786-2) |
税込価格 | 517円 |
頁数・縦 | 176P 15cm |
書店レビュー
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- 平山書店 (秋田県大仙市)
注目の女流作家、柴崎友香さんの単行本2冊目の作品である。カップルのドライブツアーに同乗した二人の男友達。道中、男は彼女に惚れてしまうが、「どこかよくわからない場所で、何時だかよくわからない真夜中に、ぼくは何度目かの失恋をした。」お話。彼は写真家として、また音楽家として評価されている立場にありながら、プータローのような生活をしている。柴崎さんの作品には、このような情けない若者がよく登場する。そして、道筋を示さない結末の付け方も特徴的。人生においてみればほんのわずかな時間の出来事を切り取って言葉にしてみせる技は秀逸で、多分、人生を劇的に変えるわけでもない一瞬の出来事にも、ドラマを見いだすことのできる確かな観察力を持っている作家なのであろう。 (のり)
(2007年12月31日)
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商品内容
要旨 |
「どこかよくわからない場所で、何時かよくわからない真夜中に、ぼくは何度目かの失恋をした」―友人カップルのドライブツアーに、男二人がむりやり便乗。行き交う四人の思いを乗せて走る車の行先は?恋をめぐる、せつなくユーモラスな物語。「きょうのできごと」と並ぶ名作、待望の文庫化。 |
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