
チョコレートコスモス
出版社名 | 毎日新聞社 |
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出版年月 | 2006年3月 |
ISBNコード |
978-4-620-10700-4
(4-620-10700-X) |
税込価格 | 1,760円 |
頁数・縦 | 516P 20cm |
書店レビュー
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- 平山書店 (秋田県大仙市)
青春小説、ミステリー、ファンタジーなど様々なジャンルの作品を描き分ける人気作家、恩田陸の最新作である。今回のは、若手演劇界に棲む人々の競争や葛藤を通じて、真の才能とはいったいなにかということを浮き彫りにする作品である。舞台で役者が演じている様子の描写は、まるで自分が最前列で鑑賞しているかのような臨場感にあふれており、本作品の読ませどころとなっている。あらためて、著者の幅の広さを確認し、次作も必ず手にとってみたくなる気にさせてくれる。私は、著者のこのタイプの青春小説が大変お気に入りである。本屋大賞を受賞した「夜のピクニック」に惹かれた読者ならば、きっと本作にも、のめり込むこと間違いなしである。(のり)
(2006年9月10日)
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心が揺さぶられた時、劇場が揺れる
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- (有)フジヤ書店 (北海道網走市)
大学に入って芝居を始めたばかりの少女、飛鳥。そのずば抜けた才能に圧倒されるように、周りの人々がどんどん巻き込まれていきます。同じ劇団の巽が、飛鳥の演技に身震いするような肌寒さを感じ、脚本家・神谷が、その集中力・観察力に引き込まれる。トップ女優・響子の心を沸き立たせ、伝説のプロデューサー・芹澤が熱く見つめる―。舞台で演じる場面も何度かあり、その細かい描写はまるで目の前で演じられているような気持ちになります。飛鳥の恐ろしいまでの反射神経と、驚嘆すべき動きは、演劇界のサラブレットと呼ばれる響子の心にも著しい変化を与え、クライマックスへ向かいます。果たして飛鳥は、女優の道を歩き始めるのでしょうか。
(2006年4月6日)
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舞台の上の、暗がりの向こう。そこには何かが隠されている。どこまで行けばいいのか?どこまで行けるのか?恩田陸が放つ、熱狂と陶酔の演劇ロマン。情熱のドラマ開演!